ドラゴンマガジンに連載されていた短編6編に書き下ろし短編1篇収録されていますが、一編一編とても読みがいがあり、またとてもよくまとまっていて、筆者の力量の高さを窺い知ることができます。 この作品はゲームをノベライズした長編版につながっていますが、そちらと違ってメリハリが効いていてとてもとっつき易いです。
僕は、このゲームをプレイして気に入ったので、このサントラを買いました。一曲目の「Blood Remains」は何回聴いても飽きませんネ!ゲームもサントラも結構古いですが、中古で買ってプレイしたり聴いたりしてみて下さい^^。名曲揃いですよ!
ドラゴンマガジンで連載されていた「カオスレギオン」シリーズの完結編に当たる部分のゲーム版(PS2)の、PC移植版の廉価版、といった所でしょうか。
難易度が低すぎたり、ボイスが棒読み上等だったり、といったPS2での不満点が解消されていて、しかも高解像度に対応しているのでアクションゲームとしてはかなり良い部類に入るのですが…原作ファンにしてみると、あらゆる点でシナリオが原作の劣化版でしかないというのが我慢ならないと言うかなんと言うか。
と言う訳で、買うのなら小説の方も読んだ上でストーリーを脳内補完しながらプレイするのが良い感じかなと。
カオスレギオンという作品は、小説の連載中にゲーム化が決まった。この巻とゲームはほぼ同じストーリーで、ジークとドラクロワの対決の決着の部分に当たる。つまり、続きの小説は全てこの巻の過去に当たるのである。だからジークが他の巻で死ぬということは有り得ない。それでも、どの巻も息を呑む展開の連続で引き込まれ、ジークの身を心配してしまう。この巻やゲームを気に入ったなら、他の巻も読んでみることをオススメする。
初めは誌上に連載、という形で世に送られ、連載早々にいきなりゲーム化。
そのゲームのストーリーにそって書かれた、『カオスレギオン 聖戦魔軍篇』が真っ先に出され、そのちょっと後に、誌上に連載されたお話を収録したカオスレギオン0から、それ、「カオスレギオン0」に続けてカオスレギオン01〜カオスレギオン05と巻を重ねて、徐々に初めの『カオスレギオン 聖戦魔軍篇』へとつなげていく形でこのお話は終了しました。
つまりは、真っ先に完結させてから、連載された話に続けて『カオスレギオン 聖戦魔軍篇』へと繋ぐように書かれたわけです。(「円環」ってのは、たぶんこのことをいってるのだと思う。)
偶然とは言え、あえて先に完結されたことによって、世界観、主人公の経緯があらかじめ把握でき、カオスレギオン0〜カオスレギオン05を読んでて物語に自然に馴染めました。
おまけにラストがわかっていることで、「どうなるのかな?どうするのかな?」って読んでてワクワクするというすごい結果になったと思います(もちろん、『カオスレギオン 聖戦魔軍篇』を最後にまわして読んでも面白いですよ)。
心残りと言えば、もし、最初の『カオスレギオン 聖戦魔軍篇』が無ければ大きな急展開でまた違うラストになっていたかもしれないし、『カオスレギオン 聖戦魔軍篇』も話に少し変化があったはずってこと。もしコミック化もしくはアニメ化したら、また違うストーリーで見せてほしいです。
確かに「また違う形で出会いたい作品」です。
なんといっても、物語のスケールがすごく大きいので飽きが来ませんでした。そのおかげで、もう終わってしまいましたが、自分で続きをを想像して楽しめます。(もし、『カオスレギオン 聖戦魔軍篇』が最後だったら、ここはこうなってたよね。)って風に。もちろんオリジナルでも続きを考えちゃいますけど。
もし、初めて小説を読む子なら、まずこれをお勧めしますよ。
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