初めてこの作品を観た時の感動は数回観た今でも色褪せる事はありません。ヘンリー・フォンダが一人で他の陪審員を説得していく場面は、知的でありながら熱く、どんどん引き込まれてしまうほどの迫力があり、裁判が終わった後の清々しい場面との対比も見所の一つです。陪審員制度、人が人を裁く事の難しさを教えてくれる作品だと思います。
・・・と
タイトルを書いてみましたが、まだそんな年でもありません^^A
しかし、確実にいままで見てきた作品の中で、最高の1本です。
高校生の頃、父に薦められるがままに見たこの作品ですが、
これ以上のものにまだ出会えていません。
この作品のスゴイところは、画面の向こう側の温度が伝わってくるということです。
広いとはいえない部屋の中で、12人の男たちが一人の少年の罪を議論します。
季節は夏。
扇風機もろくに効かない部屋で、男たちは暑さと戦いながらそれぞれの意見をぶつけあいます。
その「暑さ」と「熱さ」がこっちに伝わってくるんです。見てるこっちまで暑くなってしまうのです。
そんなちょっと暑苦しいドラマですが、最後はスッキリ爽快。
とても心地よい風が吹き抜けます。
陪審員制度の導入、リメイクや舞台化などで、最近また注目されているこの作品。
法廷モノが好きな方は必見。
そうでない方も、映画好きの方は是非見てください!