通過ポイント「カマルグ湿原」に向けて、スイスから
フランスへと移動していく旅です。
フランスの「カマルグ湿原」で、白馬にのり、野生の大型フラミンゴを眺める壮大なパノラマが圧巻です。
「ブレスの鶏」を食べ、そのとき出会ったレストランの店員さん、すごくキュートで優しくて、ブレスの鶏を見に連れて行ってくれます。
フランスは
パリだけではなく、各地にいろいろ素晴らしい名所があることを紹介してくれています。
ひとと巡り合い、助けてもらいながら、困難にもめげずに通過ポイントを目指すというスタイルから、完璧にヨーロッパでまだ知られていない名所めぐりの旅番組へと変遷しているように感じます。
それはそれで見応えはありますが、逆境にめげず、前へ前へと進んでいく、その時の出会いのサプライズドラマが少なくなっているのが残念です。
ちょっと中だるみ感が散見しています。
1985年に
新潮社から出た単行本の文庫化。
食にまつわるエッセイを集めたアンソロジーである。
収録されているのは、池波正太郎「食物と文化」、「
横浜あちらこちら」、田中小実昌「焼酎育ち」、吉田健一「
ロンドンのパブ」、安岡章太郎「葡萄畑の精霊」、太田愛人「大根」、獅子文六「どぜう」、高橋義孝「東京の食べもの」、金子信雄「はも、あいなめ、鮑」、立原正秋「里の味」、大村しげ「お雑煮」、山口瞳「赤穂の穴子、備前の蟹」、丸谷才一「幕末の味・卓袱料理」、江國滋「
コロンブスのれんこん」、宇能鴻一郎「南国の魔味と踊り」、山崎正和「エスカルゴ・ア・ラ・「蛸焼き」」、邱永漢「豆腐談義」、川田順三「スンバラ味噌」、檀一雄「
カンガルーこそ無類の珍味」、小島政二郎「お弁当のいろいろ」、團伊玖磨「献立表」、吉行淳之介「慶祝慶賀大飯店」、水上勉「梅干」、向田邦子「昔カレー」、北杜夫「天国へのフルコース」、開高健・阿川弘之「わが美味礼讃」。
よりすぐりの名エッセイばかりであり、はずれはないといってもいいくらい。