玉三郎が好きな叔母のために9月に公演されたアマ
テラスを観に行ったのですが、これがまた期待外れの舞台でして私も叔母も消化不良でした。過去にNHKで放送されたものと同じなのかわかりませんが、ヨーヨー・マとの見事な掛け合いを見ることで溜飲を下げましたよ。
私がヨーヨー・マのファンになったのが2年前。この本もそのころに読みました。今年は愛知万博でコンサートをやったりという話題で盛り上がりましたが、「めざましテレビ」で軽部アナに同じ蝶ネクタイファッションで気さくに語りかける姿とは裏腹に天才とは思えない努力で
チェロを引き続けた姿は親分&張さんじゃなくても「あっぱれ」である。
中国人の両親に生まれて
フランスで育ち、アメリカに家族で渡って「天才少年」の名を欲しいままにしましたが、父親のスパルタ教育ストレスから未成年なのにお酒を飲んで体を壊した話や、プールで変質者に追いかけられたエピソードは多国籍アメリカ社会の複雑さとアメリカンドリームをゲットすることがいかに難しいか考えさせられた。
私は中高校生のころに学歴偏重社会ゆえの「タカビーバカ親」を見た経験から「ステージママ・パパ」有名人を否定的に見ているが、アメリカのショービズはステージママ・パパがもっとすごいらしい。彼の両親は違っていた。この本は「天才の育て方」について書かれているだけではありません。
凄いの一言ですね。
ヨーヨーマの生の息遣いが聞こえてきます。
この作品の凄いところは、ヨーヨーマが主旋律を演奏するのではなく、
カウンターを奏でている編曲が多く、さすがモリコーネ自信がアレンジしたのだと
痛感させられます。
人間がここまで
チェロで感情を表現できるとは、感動ものです。
ずっと手放すことのないCDとして持っていることでしょう。
クラシックもその他の音楽も大好きなのですが、ベストアルバムは1曲1曲があまりにもジャンルが違いすぎるのが何となく耳にすんなり入ってこない感じでした。
バッハのみのにしようかと思いもしたけれど、とりあえず手に取ったこの1枚。以前はヨー・ヨー・マのクラシックの方がとても好きだったのですが、今回改めて聞いてみて、リベルタンゴの良さを実感したり。無難にまとまっているアルバムと言われればそれまでだけど、個人的にはベストよりも好きです。彼以外にも素晴らしいチェリストはいるのですが、つい彼の音色に聞き入ってしまいます。
チェロの深い艶のある音色は本当に心に沁み渡りますね〜