姫のクールな魅力にやられました。怪物と言ってもそんなに不気味でもないし怖くない、安心して見れます。もちろん、内容もとてもいいです。こうゆう作品は久しぶりに見ました。
アニメ作品を見て真っ先に思ったのが「サントラ、凄いな・・・」でした。本作の持つ多様な
側面を見事に表現している楽曲群。CDの構成は前半部が作品の根幹でもある『血の眷属、翻弄
され、戦わなければならないさだめ』に関する楽曲で、ゴシック様式的で重厚なストリング
アレンジと力感を帯びたリズムが印象的です。
中盤から後半に掛けてガラッと印象が変わり、作品の持つ『歯切れの良いコミカルな部分と、
宿命ゆえに訪れる心痛な別離』に関する楽曲で、メロディが印象的なピアノソロや、
ブラームスの
クラリネット五重奏を髣髴とさせる哀感と叙情溢れる楽曲、フルストレッチで
聴いてみたくなるようなピアノと
チェロの、美しい旋律を湛えた楽曲 作品の主題を再構成し
キャラの心理描写や場面の緊迫感を盛り上げる楽曲等がバランスよく収まっており、非常に
聴きやすい構成になっています。勿論『王的血族』『逢魔ヶ恋』も収録されています
欲を言えば、楽曲が非常に優れているので2枚組にして各楽曲をもっとじっくり聴いてみたかった、
というところでしょうか。組曲にアレンジされたオーケストラバージョンが出ないものか、
と願わずにはいられません