KARAとか東方神起とか少女時代とか、韓流アイドルグループが
日本でも大人気ですが、それらのK-POPについて、
どのように作られているのか、などを詳しく紹介した本。
その内容に興味があったので読みましたが、
著者の知識や取材も詳しく、文も読みやすいし、
おもしろい内容でした。
著者は、韓国とか台湾とか
香港とかのアジアが好きな人と思われ、
韓国文化芸能を評価していますが、
その分逆に、日本の「内向きさ」にダメ出ししています。
しかし、そもそも内向きでビジネスしてるからダメというものではなく、
いいとか悪いとかではないので、
特に競争のように日本と韓国を比較する必要はないですし、
韓国と比較するために、「韓国は常にアップデートを求めるが、
それに対して日本は変わらないものを求める」
などとまとめていくのも無理な感じで(例外は多数存在するので)、
日本の芸能界やスポンサー、歌手などは在日の人も多いし、
韓流ブームの仕掛け人も日本企業だし
韓国芸能界の「進みっぷり」は、契約や印税、著作権などの整備を後回しにしているからですが、
本全体を通して著者の勉強ぶりや韓国への愛情が感じられるし、
韓国芸能界アイドル界についてためになる一冊でした。