1985年のカッ
プリングアルバム収録の4曲は、ヨーロッパの古い絵画をモチーフにしたような無国籍風ポップスでした。
さて2007年の本作は、無国籍風は変わらないものの、一転、夜の荒野が舞台のロードムービーを想起させるロックです。
直枝さんと博文さんの曲が交互に入っており、個性は全く違いますが、互いに補完し合って不思議と調和のとれた構成になってます。
(敢えて言うなら、直枝曲は「青年の焦燥」、博文曲は「壮年者の諦観」って感じ)
疾走感あふれるM-1で始まる作品世界は、M-10「残月」を圧巻として、M-11で静かに幕を閉じます。
カーネーションとはまた異なる直枝さんのロックの引き出しを是非経験してみて下さい。
※M-12は
ボーナスで前作の未収録作品ですが、どうして外れたのかと思える程、前作の世界観にマッチした佳作です。