ハリウッド作品からオリンピック開会式まで、いまや中国における芸術監督の最高峰チャン・イーモウ監督は、こういう世界の追究により出発したのだと、あらためて考えさせられるボックス。「古井戸」では監督自身が出演。「
紅いコーリャン」の原作者・莫言はその後
ノーベル文学賞作家に。
チャン・イーモウ監督のデヴュー作。第二次大戦下の中国で、とにかく日本軍が徹底的に「日本鬼子」となってます。
この映画を観ると、ステレオタイプな歴史観と、欧米が望むアジア感の枠組みの限界を感じさせる。
この映画が
ベルリンで金熊賞を受賞したということ事態が、欧米の人はアジア映画をアジアの枠内のままでいてほしいと無意識的に権力的に考えてしまっていると思う。
ちなみに中国人はこの映画が結構好きらしい。