知的好奇心の旺盛な人には、とても楽しめるゲームだと思います。
チームが協力して、メンバーの専門性を生かして、課題を解決していく‥‥という世界観が
好きな人に向いているでしょう。
全編ひらがなベースで子供向けを意識したゲームですがが、難易度からすると小学校3〜4年生以上向け
だと思います。わが家の小心者の小学1年男子は、木に登って行くところではちょっとミスすると一番下まで
落ちてしまうし、黄泉の国みたいなステージは「怖い」と言って尻込みし、姉に代わってもらってました。(^^;
私は過去のマリオシリーズもよく知らないゲーム素人で、わが家で初めて買った家庭用ゲーム機が、Wiiでした。
この「スーパーペーパーマリオ」も、最初は子供が遊んでいるのを横目で見ていました。
そんな自分が、どれどれ‥‥と遊んでみているうち、ハマってしまいました。
皆さん書かれているように、これは基本的にはストーリー性の強いRPGで、
それにアクション要素も加わったゲームと言えます。
ここまで評価がかなり分かれているように、知的好奇心とか世界観とか、そんなのカンケーねぇーという人には、
向かないゲームと思われます。
ステージ中は特定の能力を使わないと進めない部分がたくさんあって、どのキャラ、どのフェ
アリン(サポート妖精)
を使うか、考えるのが楽しい。フェ
アリンによっては、こんな使い方もできるのか!と発見があります。
謎解きもたくさんあり、中にはかなり難解なものもあります。暗黒城の5本のドカンはけっこう悩みました。
それだけに解けたときは嬉しかった。
謎が解けずにマップ中をさまようこともしばしば‥‥。あせらずゆっくり行きましょう。
そして最大のポイントである2D←→3Dの切りかえ。発想もいいし、切りかえのアクションが
見ていて楽しいですね。謎解き、ボスとの戦い、いろんな場面で切りかえを活用できるのがおもしろいです。
Wiiリモートの機能もしっかり活用できます。
・ポインティング機能 → 怪しいところを調べる など
・加速度センサー → アクロバットジャンプ、アイテムの効果増幅 など
ハザマタウンのミニゲームでは両方の機能をフル活用します。
また、ステージを1つクリアすると、平和な本拠地(ハザマタウン)にもどってほっと一息つけると同時に、
次の道をひらくために、持って返った宝物を「設置」する場所を探すミッションがある。
これも、単調に敵をやっつけていくだけではない面白み要素になっています。
タウンの中にもひみつがたくさん隠れています。
そして、1→2→‥‥とステージが順調に進んで行くのかと思いきや、途中のステージでとんでもない事態となり、
一体どうなってしまうのか‥‥という、ひねりのあるストーリー性もまたよし。
そして最後は、ほろりとするエンディングが待っています。
BGMも軽快なのから重厚なのまで、ハッピーなのから不気味なのまで、とてもいいです。
SE(効果音)もよくて、鐘の音にはじんと来ました。
BGMは、ハザマタウンのとある店に行くとコインを払ってランダムに聞くことができます。
それから、街でものを買うには、お金(コイン)が要る。お金をうまく稼がないとHPを回復させるアイテムも
買えません。どうやって稼ぐかにもいろいろノウハウがあり、その工夫もまた楽しいです。
謎解きもコイン稼ぎも、情報は攻略サイトで探せます。
RPGなので当然キャラ/フェ
アリン/アイテムの切り替えがあります。操作が面倒という意見が多く聞かれますが、
1・2ボタン同時押しを使うと多少はスムーズじゃないかと思います。
フェ
アリンの中には、確かに最初「何に使うの?」と思ったのもいますが、ステージが進みさらにクリア後の課題に
行くなどすると、みんなそれなりに使います。なかなか奥が深いです。
私は全ステージクリアしましたが、クリア後の課題(100人抜き・地図・料理・カード etc.)もいろいろあるので、
引き続き楽しんでやってます。
地下のダンジョンだけは、いったん入ると数時間はかかりきりになるのでなかなか時間が取れず、
最後の楽しみに取ってあります。
攻略サイトからネタを仕入れて、子供と攻略話で盛り上がっています。一家団欒に貢献してくれたゲームです。
最後に、ステージ途中に出てくるクイズとか、恋愛シミュレーションゲーム風画面とかがちょっとかったるかったので、その点で全体評価は☆一つ減です。