7年前に出版された”臆病者のための株入門”で
提唱された世界丸ごとポートフォリオは
その画期的な合理性ゆえ鮮烈な印象がありました．

本書も文春新書から出版されるということで
それに比類した目新しさを求めて読み進めて
しまったのですが，そのような期待に沿う
パンチのある指摘はなかったように思います．

それでも，その他の類書と比べれば面白かったです．
橘氏の資産運用に関する知見の最新の総集編であり，
資産運用以前の大切なこと・金融商品・株式投資・
為替・マイホーム・日本の未来について
合理的に論じています．

ただ，タイトルの億万長者入門というのは
正確ではないように思います．
まえがきで述べているように，本書の基本思想は
将来の予期せぬ経済的変動からの防衛です．
資産運用におけるリスク・リターン・コストの
本質的な最適解は何か？が本書に通底している
問いとなっています．

明るくノリも良く、アニメソングで終わらせるにはもったいないほどの名曲だと思います。
この曲を聴いてアニメも見始めました。
カラオケで歌いたい＆歌ってもらいたい曲ですね。
一回聴くと頭から離れないメロディですので、是非沢山の人に聴いてほしいです。

現代の金融サスペンスの中では出色の作品だと思う。ストーリー展開、人物描写、金融業界、アジアを中心とした世界情勢が著者特有のシニカルさを交えながら、克明に描かれており、興奮しながら先を追い時間を忘れて読み進んだ。
前作マネーロンダリングは香港が舞台となっているのに対し、今回はシンガポールを中心にタイ、マレーシア等東南アジアが舞台となっているのも「今」を表しているのだろう。金融に興味のない方でもわかりやすく書かれているし、各国の情景も目に浮かぶように描かれているので、旅行好きの方にもオススメしたい。著者が実地調査した写真を公開してくれているので、事前に見ておくと情景が頭に浮かびやすい。http://www.alt-invest.com/book/taxhaven/
映画か、NHKあたりが連ドラで映像化してくれるとうれしい。

映像と音楽のセンスが非常に秀逸に感じます。映画としてテーマの語り口も素晴らしいです。

ですが信徒として申し上げると、カトリックでは誰しも「禁欲によって安らぎや救いを得る」ことでシスターになるのではなく、むしろ「修道生活者として祈りに身を捧げる」 ことで「神や隣人への愛を実践する」ためにシスターになる訳で。

したがって、劇中の例の女児に諭されるまでもなく、ハナっから「皆に切符を配る」ためにシスターになるというのが実態になります。無論、シスターといえど悩みはあり得るでしょうが、少なくとも映画で描かれた様な悩み方はしないでしょうね。

この映画では宗教的姿勢を批判するのが主眼ではなく、 更年期に差し掛かる女性としての葛藤と活路がテーマとなっているのは自明ですから、基本的に目くじら立てたり不快感を表するものではありません。

ただ、才能溢れる監督さんであるだけに「カトリックのことは全然理解してないな、やはり」と世界で何億といるカトリックの観客に思われても勿体ない気がします。

国際金融、政治を背景に、華麗で刹那的な生き様を余儀なくされる金融マンや国家権力に対する、
フリーランスの主人公が対照的に描かれている。
著者はよく「経済的な自立無しに真の自由は無い」という旨を書いているが、これを体現しているのが主人公の魅力。
「ゲームを支配する者が生き残る」というプロットを背景に、若い頃の憧憬や春の桜と、人の生業（ゴミ）との対比は
残酷であり、リアルである。従来の作品以上に心に響き一騎通読。