主人公アレクサンドラの仕草や行動に、女の子なら自分の少女だった頃を思い出してしまうと思います。
哀調のこもった女声の主題曲が劇中なんども挿入されていて、セピア色の映像と相まって切ない気持ちをかきたてます。
回転木馬、映写機、知らない街、少女、心に病を持つ男、
サーカス、ピストル・・・これらのモチーフすべてが旅の終わりを予感させ、男と女に繰り返されるテーマを美しく描いていました。
35年以上前ですが,Stefan GrossmanのHow to play blues guitarというLPレコードでアメリカ南部の香りの漂うカントリ−ブルースの曲になじみました。Open GやOpen Dの変則チューニングのものが多かったですが,比較的簡単な曲が多く,よく弾きました。いまではほとんど忘れてしまいましたが, Mississippi Bluesなど数曲はいまでも楽譜なしで弾けます(このLPに出ていた曲はGrossman先生のCDに収録されていて今でも購入できるのはうれしいかぎりです)。
さて,このバンドについては私は数年前に来日したアラバマ在住の知り合いの若い米国人から教わったばかりでそれほど詳しくは知らないのですが,初めて耳にしたときから(「Shake hands with shorty」でした),昔聞きなじんだカントリ−ブルースの味わいたっぷりでとても気に入りました。前作「Keys to the Kingdom」も泥臭さが少し消えましたが,名作でした。今回の作品では,またカントリ−ブルース色が強くなった感があり,一般への受けはわかりませんが,私としてはまたこのバンドの真骨頂が発揮された気がしてうれしいかぎりです。
CDには17曲入っていますが,5曲が
ボーナスとしてダウンロードできる(中に入っているパスワードを入れる)ようになっており,全部で24曲とお得です。プロモーション用と思われるビデオ4曲(本CDにも収録)も
ボーナスでついてきます。
最初の2曲にはRobert Plantがハーモニカで参加しています。歌でなくハーモニカというのが意外でしたが,インスツルメンタルの1曲目のハーモニカとギターのかけあいなど超素晴らしい演奏(無茶苦茶かっこいいです)でRobert Plantの知らなかった一面を見た思いです。3のRollin'n Tumblinはトラディショナルとなっていますが,たぶん上記のHow to play blues guitar のBrownsville Bluesと同曲異名。20のHodownは,これも私が昔よくギターで練習したDoc WatsonのBlack Mountain Ragとあたまの主旋律がほぼ同じ(曲としてはちょっと違う)。22のML (Goin home)はギター2本でのインスツルメンタルですが,とてもきれいなよい曲です(チューニングはオープンGでしょうか)。買ってよかった。
1. JR
2. Goat meat
3. Rollin'n tumblin
4. Boogie
5. Get the snakes out the woods
6. Snake drive
7. That dog after that rabbit
8. Meet me in the city
9. Turn up satan
10. Shimmy
11. My babe
12. Granny, Does your dog bite
13. World boogie
14. Goin' the Brownsville
15. I'm leaving
16. Jumper on the line
17. Cuttin' shorty
以下はBonus Track(ダウンロードで
MP3ファイルでゲットする)
18. Crazy about you
19. Back back train
20. Hodown
21. Brooks run to the ocean
22. ML (Goin home)
いわゆる南部で起きたKKKによる殺人事件を、黒人差別意識の高い捜査に非協力的な住民、地元保安官たちの妨害を受けながら、まさに職業意識と正義感の貫徹を旨として、FBI捜査官たちの真犯人たちを追い詰めていく姿に感激する。
KKKたちの論理もまた、客観的によく描いている。
フレンチコネクションで見せたポパイ役のジーン・ハックマンが特に好演している。