ゲーム原作作品を漫画化した時、必ずと言っていいほど「原作と絵(内容)が違う…」という弊害があり、それらは慣れの問題なのだが、原作に思い入れがある人ほど、単行本を手に取るのをためらってしまう事がある。
しかしこの「君ある」コミック版はゲーム版の原画家が漫画を手掛けており、原作との違和感を感じる事は全くない。
そして、「つよきす」「真剣で私に恋しなさい!」が大ヒットした「タカヒロ」氏シナリオ作品でもある本作の魅力は、なんといってもキャラクター。
まともな人物が一人もいない、と言っても過言ではないほど、アクの強いキャラばかりが登場するが、原画家自らが漫画化する事で、その魅力(&破天荒ぶり)は微塵も失われないままに、ゲームでは見られなかった生き生きとした表情、所作が存分に表現されている。
また、この漫画ではデフォルメキャラが頻繁に登場するが、これも表情豊かで可愛い&笑える(特に丸目状態の夢)。
一方、物語について語ると、基本コメディ路線ではあるが、登場人物の多くは過去に暗いエピソードを持っており、シリアスな場面も多々ある。
というより、実際はシリアスな物語なのだが、キャラのハチャメチャぶりと前向きな明るさのおかげで、それほど悲壮感を感じる事なく、楽しく読み進める事ができる。
こういう物語を書ける人はなかなかいないのではないかと思う。
私個人の感想としては、何といっても「主人公がイイ奴!」これに尽きる。
1・2巻では主人公の魅力になかなか気づきにくいかもしれないが、3巻の主人公のエピソードは泣ける。
3巻では、主人公が何度か涙を流す(悔し涙、嬉し涙)場面があるが、その度にもらい泣きしてしまう。
また、本作は全3巻という短い物語ではあるが、ラストも秀逸。
「家族っていいなぁ」と暖かい気持ちになれる終わり方であった。
私はいつも部屋が本でいっぱいなので、たまに不要な本を処分する事になるのだが、この本は永遠に手放せない。
仕事や人生について悩みがある時に読めば、主人公たちの頑張りに「明日も頑張ろう」と元気づけられ、人間関係に疲れた時に読めば「人を信じる事の大切さ」を思い出させてくれる、とても素晴らしい物語である。
残念ながら原作ゲームは「つよきす」「真剣で私に~」に比べればイマイチ人気がないようだが、機会を見て是非プレイしてみたいと強く思う。(TVアニメ版も含め)
コミックでは語られていない「君ある」キャラの活躍を隅から隅まで見てみたい。
長々と書いたけど、要は「オススメ!!」という事である。
まずイラストですが、原作の原画家である白
猫参謀氏が手がけてるだけあって、申し分がありません。
PCゲームなどですと立ち絵やイベントCGの枚数が多ければ多いほうが嬉しいわけですが、これはいわばそれらの詰め合わせ状態です。
原作プレイ者からしてみれば、あのシーンこのシーンが全て新たに描き下ろされているといっても過言ではありません。
また展開・内容については、つよきすコミック版でお馴染みの皇ハマオ氏が奮闘してくれたのでしょう。
原作をなぞりつつも上手く展開をつなぎ合わせて、原作とはまた違うパラレルワールド的な展開のきみあるが繰り広げられていました。
1巻では、久遠寺家に拾われて本採用になるまでと夢編の話をうまくミックスさせており、ラストは新展開?で締めて、2巻がどうなるのか早くも楽しみです。
原作ファンならいわずもがな、白
猫参謀氏の絵を堪能できるという意味でも、非常にオススメな一冊です。
このアルバムに収録されている楽曲はPS2版&PC版のキャラクターソングではないことを前提に購入して下さい。PS2版&PC版のキャラクターソングは「森羅&朱子」をはじめ、「未有&美鳩」、「夢&南斗星」のものを収録したものが各1,575円(税込)で発売されています。
なので、アニメ版のキャラクターソングを欲しいと思う方はこのCDを。原作のキャラクターソングが欲しい方は検索するか、リストマニアからお気に入りのキャラクターソング集を探し出すといいと思いますよ。どちらも欲しい方はどちらも購入されたら良いと思います。
楽曲については、どの曲も各キャラの(声優さんの)個性を活かした曲になっていると個人的には思います。ゲーム版と同じ声優さんですし。
収録されているのは、楽曲の他にキャラによるトークパートがあります。これらをひっくるめてこの一枚が構成されています。
追伸・・・全体的にアップテンポな曲はゲーム版のキャラソンCDの方です。