都合でライブに行けず、TV放映も見逃しちゃった私ですが、待ちに待ったBlu-ray化で即購入です。
前作の昭和八十三年度! ひとり
紅白歌合戦もBlu-rayで購入しましたが、
前作にも増して歌はもちろんお笑い的要素も沢山詰めこんだとても素晴らしい作品です。
ラジオの桑田佳祐のやさしい夜遊びでの生歌コーナーで自作以外の演奏を楽しみで聞いていましたが、
GS,フォーク歌謡曲etcなんとレディガガまで盛りだくさんで、流石!桑田佳祐でした。
アイドルや自称アーティストがのさばるようになって死語となった「歌唱力」という言葉を思い出しました。他人の作った歌詞でも、他人が弾く伴奏でも、そこに自身の魂を込めるプロを感じました。
最初は、これはまたキワモノ的でウケ狙いな(笑)、と思った。でも、ライヴを中継したWOWOWの放送を見て、居住まいを正した。
「時の流れに身をまかせ」、「魅せられて」、「勝手にしやがれ」、「学生街の喫茶店」、「心の旅」、「舟唄」、「いいじゃないの、幸せならば」、「ラブ、ラブ、ラブ」、「いい日旅立ち」、えーと、あと何だっけ、とにかくこれでもかとばかりの昭和歌謡の真髄とも言うべきキラ星の如き名曲たちが出るわ出るわの出血大サービス。
中には「涙そうそう」のような平成の名曲も含まれるが、その歌詞、メロディ共昭和を感じさせて全く違和感がない。
実に、天晴れ!
オリジナルのアーチストたちへのリスペクトを感じながら、ケレン味を抑えてノンストップの真剣勝負。
次に何が歌われるのか片時もその場から離れられない至福の3時間。
いつしか桑田と一緒に楽曲たちを口ずさみながら、懐かしさと嬉しさ、そして切なさがこみ上げてくる。
モチロンお約束の、お色気のおチャラけも健在。
桑田の歌が正統的な分バックダンサーたちがよりノリノリで過激にクワタ・テイストを継承、節々に本家
紅白をパロった演出も楽しい。
ハマるべくしてハマるクレージー・キャッツやザ・ピーナッツ、斎藤誠による「太陽にほえろ」テーマやスペシャルゲストヒロシ&ハラ坊のデュエットも聴ける。
そして、桑田が自身の代表曲としてチョイスしたのが何だったのか。
披露された楽曲を聴きながら、AAAの一環としてこのコンサートが企画されていた事を思い出し、大エンタテインメントの中での、その硬派精神に感動する。
迷わず購入を決めた。