1995年、Lou Gramm 復帰作。
オルタナティブ全盛の環境に抗えず、セールス的には惨敗。
確かに、当時の音としては新規性に欠けつまらなかった印象。
しかし、年月を経た今、その普遍的な「ロック」の輝きに気付かされます。
とにかく、佳曲満載。
未聴あるいはお蔵入りの方は是非聴いて頂きたいと思います。
日本版とは曲順が異なっているようですが、M3、M9は彼らの個性である儚さと美しさが際立つ何度聴いても胸が熱くなる
バラード。
特に、上がり3曲(M9−M11)の充実は素晴らしく、心地よい余韻に浸れます。
高域を強調した音像はやや迫力に欠ける一方、分離がすこぶる良く、その輪郭の明瞭さがメロディーの良さを引き立てており、これはこれで十分満足できる仕事と言えます。