私もかなりのNN病患者だと自負していましたが、
著者はもっと重傷のようですね。
ここまで詳しく「白い影」を読み解くとは。
心理学の専門的な言葉が少し、難しい所もありましたが、
最後までドキドキしながら読んでしまいました。
中居正広、
竹内結子サンのインタビューなどもあったら、
もっと良かったのになと、思うのは欲張りでしょうか?
続編をこころから期待します。
現在翻訳版の入手が困難な過去の大作(ヨグ=ソトースの影、ユゴスよりの侵略、ニャルラトテップの
仮面、黄昏の天使)及び「療養所の悪魔」「ヨークシャーの怪事件」等から色々とクリーチャーやNPCを紹介している点は、最近になってクトゥルフTRPGを始めた人には良いサプリメントになっていると思います。どれもプレミアが着いており入手できても高価、またプレイ時間も長期にわたる為、「その後の展開」という面白さを追求しているオマージュ作品としては素晴らしいです。
ただし、それら重要な人物を紹介する事は万が一過去の作品を持っているキーパー、あるいは現行のケイオシアム
英語版を翻訳して頑張ろう、というキーパーの元で大作をプレイする機会があるのだとしたら…、ちょっとネタバレが多いかな、とおもいます。ですので(難しいですが)可能ならばどこかのコンベンション等でオールドゲーマーと大作をプレイした後で遊んでほしいかな、という所です。
収録シナリオに関して。これは要望ですが「離れ小島で一夜を過ごす」というのはもう大分使い古された手(
英語版のシナリオにも多数あります)なので、違う方向性のシナリオが欲しかったかな、というところです。ただし、それを考慮しても本作はシナリオの比重が高いので、ちょっと工夫するだけで、現代日本でクトゥルフシナリオを作るお手本として良い本だと思います。
ネタバレがちょっと気になったので★4つですが、最近出たクトゥルフ本の中では一番気に入りました。