自分の過去を振り返ってみたとき、そこにはいいことばかりがあるとは限りません。忘れていたいこと、固く蓋をしたこと、いろいろあると思います。児童文学だからといって、そこを甘く書くのではなく、今回は少し過去のつらい罪に触れることになります。子ども達は決して純粋ではなくて、自分自身に嘘をつくこともありますが、この本を読むと少し慰められたような気がします。最高の一冊です。
人の過去には思い出したくないこと、忘れてしまいたいことがあると思う。そんな思い出が、初恋の女の子についての甘美な記憶を辿り始めたことにより蘇ってしまう。この対照性が作品のアクセントになっており、登場人物に命を吹きこんでいる。
ただその過去は児童文学にしては重い。いや、私が大人になったが故に重く感じるようになったのだろうか。過去に何か過ちをした、そのような心当たりがある大人なら、ページを捲るにつれて胸の奥が少し苦しくなるのではなかろうか。
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タイトル表示が「バック・トウ・ザ・フューチャー」になっておりますが、こちらの品番は「3」の品番です。お間違えないようご注文ください。表記を修正したほうがトラブルにならないと思いますが・・・・。