山口百恵 赤と青とイミテイション・ゴールドと (朝日文庫)
著者による「松田聖子と中森明菜」には、その内容、手法、文章力と感動した。
今回の「山口百恵」でもそのスタイルは踏襲され、むしろより完成度を高めたのではないか。
この2冊を読めば、70年代から80年代前半の日本歌謡曲の世界はほどんと分かるのではないか。
当時すでに成人していて、かなりの百恵オタクだったような人には物足りないだろうが、
子どもだったり青春期だったりと、当時を懐かしみ、「またあの曲を聴いてみたい」と
思うような人には十分な一冊である。
当時生まれていないような人でも、日本の一時期の文化的側面を知りたいような人には
面白い仕上がりになっている。
ベスト・イミテーション・オブ・マイセルフ
日本語版の解説いわく、日本向のBESTアルバム「BEN FOLDS FILE」との重複を考慮して
曲を間引いた結果 海外版の3枚に対して日本版は2枚 とのこと。
一方海外版には対訳が無いのは当然ですが歌詞もないので要注意。
好きな人は私のように両方買ってしまえば良いのですが。
内容的には10年以上聞いてきた曲のデモ版が新鮮で良いです
「Best Imitation Of Myself」のデモがボサノバっぽいというか、
ベンの声が若くてよいです。