かぐや姫 ベスト ~神田川・赤ちょうちん~ CRC-1606
ワゴンセール用のCDという話で、街角で見つけられたらもう少し安く入手できるかも?です。
普段なら見向きもしません、ファンサイト『The Kaguyahime Homepage』で紹介されていなければ…
[1]〜[7]と[12]はシングルA面を時系列で並べています。
そう[1]は、アルバム『はじめまして』のフォーク・ブルース的な小山恭弘氏編曲でなく、
ストリングスの加わったカントリー調な大柿隆氏編曲のシングルバージョンです!!
続く、こちらもなかなかレアなシングルバージョン[2]から大ヒット[5][6][7]と流して聴くと出世の跡が偲ばれます。
[8]〜[11]はちょっとテキト〜な選曲ですネ。[8]の替わりに、同じく山田パンダ歌唱の「もういいじゃないか」とか
シングルB面曲を選んでくれていたら星5つ付けてよかったのに…。
でもまあ、2000年の復活シングル[12]を並べている所なんかはとても良心的だと思いました。
次は、ちゃんと¥2000定価でいいからAB面を時系列で並べた『シングルコレクション』を作って頂きたいですネ。
その時は出来ればボートラで、「海のトリトン/海のファンタジー」、タイメックスCM「約束です」も収録して(^O^)
はじめまして
第二次"かぐや姫"の1stアルバム。素朴な"かぐや姫"らしさが最も良く出たアルバムだと思う。
「雪が降る日に」は、「雪が〜降るよ〜」と言う主旋律に「雪やコンコン」の童謡をかぶせて熱情的に歌った意欲的なラブソング。カッコイイ、と言う印象を与える曲。「僕は何をやってもだめな男です」は逆に、脱力感を感じさせる正やんの歌詞を、こうせつが朗らかに歌って楽しい。「加茂の流れに」は、京都を訪れた事がない正やんが創った歌詞に、こうせつが曲を付けたものだが、奇跡的に京都の雰囲気を巧みに醸し出している切なく甘いラブソング。「好きだった人」は、「好きだった人 ***」と言う歌詞の繰り返しで、過去の恋愛を明るく(?)振り返った面白い趣向の曲。「ひとりきり」は初期の代表作で、傷心の主人公を故郷が温かく迎えてくれる様を叙情タップリに歌った佳曲。「マキシーのために」は実話を基にしたものらしく、自殺した友人への追悼の意味合いを込めた哀感溢れる出来になっている。「雨が空から降れば」は勿論カバー曲だが、何故採ったのは意図不明。「あの人の手紙」は、スケールの大きな曲。反戦思想を込めて、愛する人への想いを劇的構成で歌ったもの。本アルバムで一番印象に残る。
本当に初期の"かぐや姫"の特徴が良く出ているアルバムだと思う。"かぐや姫"の原点を知る意味でも、ファン必聴のアルバム。