松本隆に捧ぐ-風街DNA-
期待ほどではなかったけどファンであればやはり楽しめる。
しかし松本隆さんが手がけた作品がただ並べてある、というのが全体の感想。そこに統一感、コンセプト、トリビュートの心などは残念ながら感じられなかった。
福山氏、徳永氏などはすでに聞いた事があったのでちょっと損した感が個人的には残ります。
良かったのはオトナモードとマイリトルラバーでした。服が良く似合っている、まるで自分達の曲?になっているのが素晴らしい。
あと期待していたケミストリーなんですがスローなブギとのミスマッチはあまりにも平凡。個人的にはハモリが聴きたかった。
松本隆さんご自身がこのアルバムを聴いてどう思うだろうか?そんな視点でこのアルバムを評価すると少し企画力が足りなかったのではないか?という感じは否めない。
バンドエイド キズパワーパッド フツウ
火傷をしたその日の夜に貼りました。
寝ている最中は取れませんでしたが、サイズが小さかったせいかバンドエイドの端からゲル状の液が漏れてしまいました。
次の日、仕事上水を使う機会が多い(火傷もかなりの頻度で負います)ので、午前中一杯で取れてしまいました。
防水仕様のバンドエイドに比べ水にはかなり弱いですが、効き目は正直凄いです。
現在、その日の夜ですが、お風呂に入ってもあまりしみない所までキズが治っています。実質13時間位しかつけていません。
個人差はもちろんあるでしょうが、値段だけの効果はあります。オススメです。
弱点は、サイズが小さいとゲル化した組織液(?)が漏れてしまうこと、水には(パッケージなどに書いてあるほどは)強くない、値段が少々張る、の3つでしょうか。
赤い指 (講談社文庫)
東野作品はほぼ全て読んでいますが今回の作品はラストの真相がわかるまでは大したことはないなぁと思いながら読み進めていました。前作の「X」にくらべれば駄作かな?と思っていました。ところが、ラストの展開!!これには正直やられた!と思わざるを得ませんでした。母親の子供に対する深い愛情が、こんなにも間接的な形で表現できるものなのか!と本当に感心しました。中には現実的でないという方や、ミステリーではないと言う方もいるでしょう。しかし、この作品は私はそんな次元ではなく人として本当に必要なもの・生き方を教えてくれる貴重な小説といえると思います。電車の中でラストを読みましたが、涙をこぼさないよう抑えるのが大変でした・・・
悪意 (講談社文庫)
一人称の形で物語は進行する。ある作家が殺される。犯人は案外あっさりと分かる。しかし、その犯人はなぜか動機を語ろうとはしない。次々と動機に関係ありそうな事柄が浮かび上がってくるが、決め手となるものはない。謎はますます深まってゆく。そして、犯人自身によって真相が語られる。それは込み入っており、われわれ読者が想像できる範疇を超えている。作家というもののエゴを感じずにはいられない。しかし、犯人が動機を語らなかったのは、愛する人を守るためだった。そこからは、人間の本質が見えてくる。悪意というタイトルがついているが、事件の真相からは犯人の悪意は見えてこない。むしろ、自分ではどうしようもない感情に流される人間の弱さ、哀しさ…そういったものが浮かび上がってくる。このストーリーは決して特別なものではなく、われわれがともすれば陥りかねないわなを描き出している。どこにでもある、私たちみんなが持っている悪意。それが時には、殺人事件を引き起こすこともあるのだ。私たちは、彼ら(殺人犯)を特別な人間と考えるのではなく、同じ人間としてとらえるべきであろう。
…と思っていたら、最後に大どんでん返しが待ち受けていた。これまでの出来事がすべて覆されてしまうほどの。さすが東野圭吾、と思わせる作品である。ミステリー好きを満足させるに足る好著。
悪意―。このタイトルの持つ本当の意味を知ったとき、読者は人間の不可思議さ、その心理の微妙さに思いを致さずにはいられないだろう。人間の持つ業が見事に表現されている小説である。
クライマックス 80’s YELLOW
80年代(と70年代の終わり頃)の曲を集めたコンピレーション・アルバム。
全体的な印象としては、新規性に欠けるように思う。ここ数年、CDが売れないと言われ続け、こういった種類のコンピレーション・アルバムや、カバーアルバムが幾つも出されているが、このアルバムもその中の一つに過ぎないように思う。もちろん、収録曲はどれも有名な曲ではあるが、逆に言うと他のアルバムで十分に入手可能なものばかりが並んでいる。もっというなら、ある意味、お決まりの曲が大半を占めているとも言える。その中で、このアルバムならではの色ないしは、存在意義は何なのか、がどうにも見出せない。同時発売のCDとの重複曲は無いといくら言ったとしても、既に発売されている同種のコンセプトのコンピレーション・アルバムと大半が重複しているのだから、そんな狭い範囲のことを言っても何の意味がない。聞く側からすれば、どのレーベルから出ているかが重要なのではなく、聞きたい曲があるか、聞きたい歌手が入っているかの方がはるかに重要だ。安易な企画ものばかりでなく、もっと違った形のアプローチの仕方を考えた方が良いと思う。