モテ☆メタボ
書店にいけばモテ本だけでなくビジネス書まで洗脳で相手を落とせ的な本が目立つようになった。
相手をハメ込んでも性関係、成約を取れといっているかのようである。プラグマティックではあるが非常に危ない傾向である。トラブル必至。一歩間違えれば起訴事件や犯罪に至る可能性がある。それくらい強引な手に訴えてでも現実動かせ、現実が動かなければ意味がないとでも言いたげ。
一面真実ではある。金銭や性関係が充実すること。豊かになれば幸せを感じるのは同意だ。しかし、長期的関係を築き幸せになりたい人はばかりだろう。この本はそのことを書いてある。短期的に関係性を築くことを書いてあるのだろうことを期待したが内容はまったくの逆。長期的関係を志向する本でした。
お笑芸人なのに凄く真っ当であり昨今のモテ本の傾向のなかで明らかに異質です。抱ければ誰でもいいなんて考えるな。乞食になるな自分を落とすな上を見ろといったメッセージなど熱い事を書いていることにビックリ。中でも冷たいイケメンより暖かいメタボ。優しさが見かけに負けることはないなど、自分の見た目にコンプレックスを感じている人への熱い応援が胸に刺さった。
褒められれば嬉しい。落ち込んだ時に励まされれば元気になる。応援されたら勇気が湧く。こんな自分を好きだと言ってくれるだけで自分はこんなに幸せになれる。だったらそれを人にも言ってやろうよ。人からされたら嬉しいことはみんな人になってやれ。こんな真っ当なことを芸人さんが書いている。不覚にもモテ本で泣いた。
実際にはクソの役にも立たない成功事例や手法紹介、相手のハメ方を書いてるモテ本著者やビジネス書著者に彼の爪を煎じて飲ませてあげたい。
男に暴力振るわれている女がいる。思いっきり抱きしめてやれ。お前のメタボな体な体で癒してやれ→次の頁、太字で「淋しいのはお前だけじゃない」といった思わず読者が口説かれているような気分に浸れる構成にも驚いた。本の作り手も本気なのかもしれない。
著者だけでなく制作スタッフに対しても本気度を感じた良著。昨今の相手を騙しこんでもお前の利益を引き出せ的な本にうんざりしてる人にはこの本がオススメ。
一番苦しいかもしれないが人に受け入れられる自分を作ってから声掛けろといった内容なので、一番耳に痛いないようかもしれません。しかし、ズルしてショートカットできる技ないかなーと探している間に人生終わります。たぶん実用主義的モテ本よりこの本の方が処方箋かと思います。
東京ダイナマイト&サンドウィッチマンの漫才先生 in パラオ [DVD]
東京ダイナマイトもサンドウィッチマンもどちらも大好きなのでこのDVDは嬉しいです!
内容は2組ともかなり自由でおもしろかったです。
どちらでも好きなら買って損はないかと★
元祖 人志松本のゆるせない話 上【初回限定盤】[DVD]
この番組の元となった「すべらない話」は、確かにおもしろいのですが、制作者側の皆さんにとって、いくつか問題点があると考えられます。
(1) サイコロの出目によってしゃべる人が決まりますが、一人の人が連続でしゃべらなくてはならなかったり、又はあまりしゃべれない(「ゴールデン」のような大人数の場合は特に)人がでる可能性があります。次に誰に当たるかが分からない、というライブ感の面白さを狙っているのですが、結局参加者全員のしゃべりを流せるように編集して放送するので、あまり意味がない、とも言えます。
(2) 「すべらない話」は、「全て実話」であることが番組のウリですが、その縛りがある以上、たとえ人気の”しゃべり手”芸人であっても、毎回毎回、鉄板ネタを連発することは出来なくなってきます。
(3) さらに、放送回数を重ねるにつれて、「笑いのツボ」が何となく似ているような話が出てくるようになりました。
(4) 何とか、新鮮なネタを放送したいので、若手芸人や、地方で活躍されている芸人さんを出演させますが、大きな場に慣れていらっしゃらないせいか、禁断の「すべっている」感じになったり、あがっている状態を隠しきれずカンペを平然と見る人まで(笑)。
この「ゆるせない話」は、それらの問題点を一掃する進行スタイルを採っています。
(1) しゃべり手が、最初から自分の持ちネタのタイトルを全てオープンにしています。仕込んできたネタがすらすら出てこない状態の芸人さんがテンパってしまうことがありません。
(2) しゃべった人が、次のしゃべりネタを指名します。完全な運まかせでは無い上に、もし続けてしゃべる人が出ても、編集で順番を変えやすいスタイル。
(3) こんなご時世ですので、誰でも怒りたいことはたくさんあります。「視聴者の共感」を呼ぶのも良し、「こんなことで怒っている自分は変わり者だ」という方向に持ってくも良し、ネタはしゃべり手の技量で無限大、と言えます。
個人的には、「すべらない」よりも、この「ゆるせない」の方が、いろんな意味で合理的で好きです。DVD化は歓迎、ですし、毎週放送中の「○○な話」もどんどん商品化すれば良いのでは。
ダイナマイト関西2008 [DVD]
中にはクオリティの低い回答も交じっていますが、トーナメント方式であるためあまり気になりません。むしろ格闘技らしい臨場感を出していて、イベントとしてのトータルな見応えにつながっていると思います。
価格は高いですが時間も特典もたっぷりなので買う価値は十分。
レビューとしては不適切な蛇足を敢えて加えると...
ジャルジャル後藤くんのファンでこれと2006年版をスルーしている人がいたら、かなりもったいないです!