未来日記 (11) (角川コミックス・エース 129-18)
「秋瀬」が「日向」が「まお」が「高坂」が、次々と立ち塞がる冒頭。
彼等は言う。雪輝は「由乃に騙されているだけだ」と。雪輝は混乱する。
けれど、もう後戻りは出来ない。由乃の乱入もあって彼等に次々とトドメを刺していく雪輝。
「友人」だと信じていたはずの人間を!
生き残った2人。だが、雪輝は秋瀬から受け取ったダイイングメッセージが気になっていた。
由乃は予言にある「28日に雪輝と結ばれる」ことを望む。
雪輝は疑問を抱きながらも由乃を受け入れ、予言より1日早い27日夜に由乃を褥に抱く決心をする。
お互いに初めて同士の二人は緊張に身を固くしながらも、一緒に同じ布団に入り身体をひとつに結ばれる。
童貞の雪輝は不慣れで、大方の予想通りに処女の由乃にセックスでも終始リードされっぱなしのまま結合した模様。
でも勇気を出して、由乃と無事にセックス出来たことで「雪輝の意気地なし」も気持ちばかりながらも返上。
1巻の雪輝を見てとても14歳で女の子を抱けるようには見えなかったから、彼も物語を通して男として成長していたのだ。
但し、避妊は・・・準備不足でおそらくは出来ていない。(用意のない雪輝に由乃が用意した可能性もあるが)
由乃ならむしろ雪輝の子供を望む。
多分、そのまま・・・・。由乃が妊娠した可能性も読者の脳裏に残す。
最上の幸せのはずだったのだが・・・・・・崩壊の足音は迫っていた。
次巻、第12巻を以って堂々完結となります。
対峙する雪輝と由乃がいかなる結末を迎えるのか、ご覧あれ。
未来日記 3 (角川コミックス・エース 129-7)
◇忍法帖の類から延々と続き荒木飛呂彦・富樫義博ら
JUMP黄金時代より完全定着した「能力者バトル」
◇ガッシュ・龍騎の成功を経た「バトロワ設定」
に加え
◇ヘタレ主人公+謎の美少女という「セカイ系基本配置」
◇萌え絵による狂気とスプラッタの描写
という、ここ10年のオタ人気要素をこれでもかと放り込んでおり
正直面白くないワケがないのであって、
あとは風呂敷の畳み方如何。
恐らくは月刊連載の辛いところで説明不足は多いが
漫画読みとしては追わないわけにいかない作品だ。
未来日記 4 (角川コミックス・エース 129-8)
新しい学校で新しい友達ができ、楽しい生活が始まったと主人公が思ったとたん、日記所有者の代理人との新たなバトルが始まるこの四巻。
前半は天才少年探偵の秋瀬君が登場、連続殺人事件との絡みもあり、ミステリー風味にストーリーは進みます。
後半からは日記所有者の代理人とのバトル。
秋瀬君の活躍あり、主人公の良識の世界に留まる為のあがきありで楽しめます。
相変わらず、登場人物の心理や行動がありえないものだったり、ミスリードの為の場面描写が不自然だったりしますが、そんな不備があっても楽しめる内容だったと思います。
とは言え、この巻には天才であるはずの秋瀬君が、凡人に思えるミスを作者はしてしまっていますね。
未来日記 (1) (角川コミックス・エース (KCA129-5))
1巻だけ買うとちょっとガッカリすると思います
2巻あたりから面白くなる可能性が見えてくる
ストーリやなんかは画期的!というわけではありませんが(むしろ色々影響受けてる?)
素直に読んでれば面白いと思います
少々無理な設定も見受けられますが、今後に期待、という事で
優しいSの育て方 (SHYノベルス275)
SMはこのてのライト風味でハッピーエンドにするには難しい題材だなと思いました。
あくまで性嗜好の問題なので。
その気もない子をSに育てるような無茶ぶりよりは、Mの嗜虐嗜好の背景に「幼児期の愛情が足りなかったから」とかなんとか適当な理屈を付けて、両想いで満たされて解決して以後ノーマルにしてしまった方が後味がよかったような。
全世界のMさんに怒られそうですが、その方がBLとしてはおさまりがいい。
普段は普通にらぶらぶな恋人同士が、曜日でも決めてセッションするんですかね?
・・・
流暢な文章は相変わらず楽しめますが、根本的に残念な作品。