ザ・プロフェット
待ち焦がれた生まれ故郷への帰還を前に、12年の歳月を過ごしたオーファリーズの善良な人々に向けて予言者アルムスタファが手向ける言葉、という体裁で語られる、人生の基本にして大切な26項。愛、結婚、子ども、仕事、喜びと悲しみ、などに始まり、善悪、祈り、信仰、そして死まで。原文も英語の雅語で綴られているらしい美しい訳文は、縁なき衆生すら無碍光の暈で包み込む。読み飛ばせばあっという間に読めるが、敢えてゆっくりと咀嚼しながら読みたい。「the prophet」で検索すると原文が全文読めるサイトもあるので、お気に入りのフレーズを参照してみるのもいい。
蛇足ながら、相田みつをなどと同様、素直な気持ちで読まないと効用はない。
Let's Dance
80年代のBOWIEを代表する、傑作中の傑作。 ただし、このアルバムには、一つだけ問題点がある。このアルバムが傑作過ぎたために、BOWIEの作品は、これ以降、急速につまらなくなってしまったのである。BOWIEはもともと、暗中模索の中に、新しい方向性を発見していくタイプのアーティストだが、このアルバムにおいて、あまりにも明確に《答え》を出し過ぎたために、創作モチベーションが極端に落ちてしまったのだと思われる。この辺りは、複雑な心境になってしまうアルバムだったりする。ただし、このアルバム自体は素晴らしい傑作なので、興味のある方には、必聴必携の名盤だと思います。
バンドスコア デヴィッドボウイベストセレクション (バンド・スコア)
収録曲は1.『Space Oddity』 2.『Ziggy Stardust』 3.『Starman』 4.『Diamond Dogs』 5.『Heroes』 6.「China Girl」です。
シングルスから選曲されてるようです。各曲、技術的には難しいところはないのでいけるとは思います。
『Diamond Dogs』は渋くて良い。逆に『Chaina Girl』は必要だったのかな?って気もします。
最後に、デヴィッド・ボウイの曲の中から6曲を選ぶという事は苦しかったでしょうね・・・