幕末機関説 いろはにほへと 巻の一 [DVD]
幕末舞台の伝奇ロマン、竜馬を守れなかった運命を背負う男。いかにも高橋アニメらしい男くさい設定、、というわけで期待大でスタートしたのですが、やはり高橋アニメの悪いクセである終盤に向けての尻すぼみ(というか情熱の途切れのような感じ)が見え隠れしていました。
重厚さをウリにした歴史部分に力を注ぎ過ぎたのか、フィクションを楽しむ伝奇部分がお手軽な感じで、その融合が消化不良に思えました。北海道に舞台が移ってからはそれが顕著になり、終局までの収めかたをどうするのか不安でしたが、何とか破綻せずに最終回となったようです。
伝奇ロマンって上手くエピソードを構築しないと、あっという間に陳腐化してしまうので結構難しいです。その辺の注力具合が逆だったら、もっとおもしろくなったのかもしれません。
それと、英国特殊部隊の女性隊員が結構シリアスなキャラ設定なのに、ツインテールのヘアスタイルでメガネっ娘というミスマッチ。思わず笑ってしまったけど、これって敢えて狙ったことなのか、それとも無意識にこうなったのか、どちらだろうか。
EMOTION the Best 幕末機関説 いろはにほへと DVD-BOX
まずこの作品は幕末を舞台にした本格アクション時代劇です。基本的には史実どうりにストーリーが進んでいきますが、要所要所にオリジナルの
設定や派手な演出を加えており和風ファンタジックな作風に仕上がっています。
なんと言ってもこの作品の魅力はその世界観と幕末という時代に生きる人々の描写にあるかと思います。和と洋が入れ混じった街並みや情景は浪漫が
あふれます。維新志士に新撰組、そして諸外国の脅威とまさに日本が激動としたこの時代は胸が熱くなります。
そしてこの作品は、「芝居」という要素をコンセプトの一つとして取り込んでいます。こういった要素を取り入れている幕末ものの時代劇は他にはない
ので、とても斬新ですね。それと物語の山場に「芝居」を利用した面白い仕掛けもあるので是非見てもらいたいです。
そしてキャラについてですが、主要キャラのビジュアルはかなり格好良くデザインされているのでみんな画になります。内面的な部分も主人公は宿命を
背負い、その他のキャラもそれぞれに尽くすべき忠義と信念がありとても魅力的です。
ストーリーについては前述した通り史実をベースにつくってあるので、歴史や幕末ものの時代劇が好きな人ならさらに楽しめると思います。その他には
主人公とヒロインの女の子との関係も微笑ましいです。特にヒロインが主人公を一途に想う姿は可愛かったです。
最後になりますが、音楽、ストーリー、キャラ、映像と総合的にレベルの高い作品だと思います。その中でもOPアニメーションの流れるような作画と演出
は一見の価値有りです。
幕末機関説 いろはにほへと オリジナル・サウンドトラック 其ノ弐
終盤の楽曲を中心に収録されている今作は、クライマックスに向けた壮大な世界観の イメージを喚起させてくれます。音楽だけで十分聴き 応えがあるので、壱を購入した方にはよりお薦めです
幕末機関説 いろはにほへと 巻の九 <最終巻> [DVD]
最後まで見た感想ですが、良作だと思います。
ネタバレになるといけないので詳しくは書きませんが、最後の方作品のジャンルが変わりかねない演出があって驚きましたが、全体に綺麗にまとまったという印象です。
時代考証とか微妙な部分はあるので気になる人は気になると思いますが、伝奇物なのである程度は仕方ないかと。(演出上あえて変えてある部分もあるようです)
キャラクター中心で話が動かないので派手さは少ないですが、歴史伝奇物語として面白いアニメだと思います。何より演出が良いです。
様々な立場の人がそれぞれに正義をもって行動しているという、幕末物の王道的なストーリー展開ですし、主人公が絶対的な正義じゃないと気分が悪いという人以外は一見の価値があると思います。
幕末機関説 いろはにほへと 巻の六 [DVD]
幕末機関説いろはにほへと、という名のとおり幕末のお話です。歴史物が好きな人にはたまりませんっ。史実と虚構のバランスもすごく良い!
主人公秋月耀次郎さんは浪川大輔さん、坂本竜馬は山寺宏一さん。など、魅力的な声で魅せてくれます。キャラデザはコザキさん。音楽も素敵です。
良いことづくめで、ぶっちゃけ私が今まで見たアニメの中で最高のものだと思います!
見なきゃ損ですよ〜。Gyaoで放送しています。
アニメが好きな人はもちろん、時代劇が好きな人にもお勧めです!是非見て、はまってください!!