甦れ!探偵物語 増補決定版
全ての回のあらすじ・出演者などのデータだけでなく、ゲストのインタビューなども収められており、放送から20年以上経った現在もこのドラマに関わった人々の思い入れの深さが感じられる。テレビドラマながらかなり丁寧な作りをしているのが分かり、是非若い世代の人達にも読んでもらいたいと思った。
探偵物語―赤川次郎ベストセレクション〈6〉 (角川文庫)
お話はおてんばなお金持ちのお嬢様がアメリカに旅立つ少しの間だけボディーガードを頼まれた冴えない探偵が、殺人事件に巻き込まれるというお話です。赤川次郎の作品の特徴はトリックや殺人の方ではなく、登場人物のキャラクターの面白さにあります。私のような本をあまり読まない人間にも、頭で映像が浮かんできます。そして殺人事件なのにエンタテイメント性があり、わくわくできて面白かったです。
また、Amazonで調べて見ると、この作品は薬師丸ひろ子さんの為に赤川さんが書き上げた作品だそうです。探偵役は松田優作です。しかし、同タイトルのドラマ「探偵物語」も松田優作さんが主演でしたが、全く別のお話なようです。だって、赤川さんの作品の探偵は冴えない探偵なのに、ドラマの方はハードボイルドだそうですから。
私は、お嬢様役を沢尻エリカさん、探偵役は渡部篤郎さんをイメージしながら読んでいました。どうでもいいですね。でも面白かったです。
エッセンシャル・ベスト 薬師丸ひろ子
今では本当に素敵な演技をするベテラン女優さんになりましたね。
昔は悪いんですが可愛い!!の方が強かったんです。映画も内容がよく分からなかったけど薬師丸ひろ子を見たくて行きました。
その頃のもう1つの楽しみは薬師丸ひろ子の歌でした。1年に1曲か2曲しか出ないシングル(映画の主題歌)をものすごく心待ちにしてたんです。
薬師丸ひろ子の声は透き通ってて、優しいんです。本当に癒されます。特に初期の頃の歌はサビの所も盛り上がるような感じも無く平坦にサラリと聴こえるけど、それがまた芸術ですね。これぞ薬師丸ひろ子の音楽を作ってます。
しっかしユーミン作曲の「Woman〜Wの悲劇〜より」はまた別格な名曲ですね。
薬師丸ひろ子の曲を提供してる方は80年代のアイドルのヒット曲をたくさん出してる方々で、代表の松田聖子、中森明菜に曲を提供してる人の名前も多々あるし(特に聖子)それに加え河合奈保子、柏原芳恵、小泉今日子など入ってくるのだからとんでもなく贅沢なんですよ〜しかもその曲を薬師丸ひろ子色にしてしまうのだから大したものです!!
薬師丸ひろ子のベストは乱発と言っていいほど出てます。過去のベストと比べてもまるで新鮮は無しです。
ファン向けなものでは決して無いけれど、80年代のヒット曲に興味ある人には申し分無い内容と価格ですね!!「セーラ服と機関銃」はオリジナルとは違うけど、今やファンにはこの井上ヴァージョンもお馴染みと言うか当たり前になっていると思います。僕はこっちの方が好きです(オリジナルはヒットし過ぎたからナツメロに聴こえる。)
俺たちのメロディー
このような企画盤はどのような収録曲が含まれているかによって購入者の希望は多種多様となります。ごく稀にあるのが、目的曲を期待して買ったのだが、いざ聞いてみると忘れていたはずの名曲に偶然出会ったという喜びです。タイトルや収録番組との関連性を忘れていたらなおさらです。その分企画4回目のこの回では収録曲数が少ないのでいささか購入時に迷いが生じました
探偵は吹雪の果てに (ハヤカワ文庫 JA)
東さんの小説を読むと、自分が札幌にいた頃を思い出す。だから、多少点が甘くなってしまうきらいがあるが、今回は「最高傑作」の謳い文句に、かなりの期待を持っていたので、あえてこの点数にする。裏切られた、という訳ではないのだけど。個人的には「消えた少年」がベストだと思う。次に「ひとりぼっち」が来る。本作は、ちょっと説明に不十分なところがあるように思うのだが、どうだろう。「俺」がわからない事は、そのまま「わからない」で終わってしまっていて、「そもそも、どうしてこの人は事件に介入したのだろう」とか、他にも、書いたらちょっと読めなくなってしまいそうな疑問が二、三残る。とは言え、「俺」があちらこちらで交わす、会話の可笑しさだったり、彼の独創的な主義
だったり、時間を経て変わったものだったりと、シリーズをずっと読み続けている人には、たまらない部分はしっかりと残っている。高田がもっと登場してくれたらなぁ、などと言うのは無理な話か。