愛情物語 [DVD]
音を中心にして、映画のことを考えると、ショパンの曲がこんなに、いつまでも残る作品はありません。
失意も希望も喜びも悲しみも。それは音なんです。
音ではない風は、人をおびえさせました。それからは、天使がいつもついている。
志願して前線にいた父は、戦後にようやく息子とうちとけます。(ただし敵は日本です。やれやれ。)
いずれ、天使が天使をして天使たらしめます。
退場は、あざやかに……。
薬剤師資格を放っぽり出したデューチンと同様、影でピアノを弾いているキャバレロも医学の道とは別に音楽をやりました。
キャバレロの録音もまた、映画とは独立して明るい音色です。
角川映画主題歌集~デラックス
タイトルが全てです。
1枚目はほぼ文句ありません。
「光の天使」と「里見八犬伝」が入っているだけでも購入価値があります。
これだけでも十分、ですが
自分はこの「八剣士のテーマ」がどうしても欲しかったのでデラックス版を購入しました。
この曲だけのために2000円多く払ったようなものです。
そうでなければ1枚物で十分です。
ほとんどの代表曲は1枚目に入っていますし、
2枚目は本当にオマケです。
自分のように「どうしてもこの曲が・・・」という方以外は
安価な通常版を強くおススメします。
ひとつだけ納得出来ないのは、
これだけオマケを多く入れておきながら
どうしてしばたはつみの「化石の荒野」が入っていないのか。
(別なCDを買わせるための大人の事情というヤツなんでしょうね)
テレサ・テン 中国語全曲集 ベスト&ベスト
テレサの定番「何日君再来」「夜来香」「千言満語」「小城故事」などの他
名曲「在水一方」があったので買いました。全体的にじっくり聞かせてくれる
CDになっている。
「星(昴)」の1番は日本語で2番は中国語で熱唱していて感動的です。
中国語と日本語で併記してある歌詞カードもうれしい。
愛情物語 [DVD]
まず、セリフがすばらしい。
練りに練られた脚本で、とても丁寧に作られているという印象を受けました。
現代の英語とは違う言葉遣いや言い回しなども、面白いです。
それから、もちろん秀逸なのはピアノのシーン。
戦地ミンダナオの廃墟で、子供と音楽だけで心が通い合い、そしてその爽やかな感動がエディーに自分の子供への愛を気づかせるシーン。
父との関係に戸惑うピーターが、父そっくりの弾き方でピアノを弾くシーンや、リハーサルの休憩中に友達と楽器をはじめるシーン、そして親子での連弾のシーン・・・
どんなセリフよりもその場面を雄弁に語り、いつも映画を見る時とは脳の違う部分が刺激されたような気がします。
そして何と言ってもキム・ノヴァクの美しいこと・・・
この頃のハリウッドの女優さんって本当に、完璧にきれいですね。
細かいビーズのいっぱい付いた水色のドレスが、キムが踊るたびに
美しく揺れて・・・彼女が幸せのお守りのようにいつも持っていた
青紫色の小さな花束も印象的でした。
映画の終わり方もみごとで、ひっそりとした感動に包まれます。