Avalon 灰色の貴婦人 (MF文庫J)
押井守本人の著らしいから余り期待はしてなかった、いやむしろ不安だったんだが
いい意味で大方の予想を裏切ってくれた。
内容は劇場版アヴァロンのアナザーストーリー
劇場版のその後を別登場人物の視点で描いたものになっていて、初代主人公のアッシュも出てくる。
映像化されたのより小説の方が万人受けすると思う、小説を読めば劇場版に興味をそそられること請け合い。
押井守は監督や脚本家だと思ってたが、小説を書かせても相当なもの。
アーサー王伝説や銃器の蘊蓄、社会思想や人間哲学的な主義主張の論理展開が
人によってはひどく面倒くさい内容に映るかもしれないが、個人的には必要の範囲を超えるものであるとは思えず、
全くストレス無く読み終えることが出来た。
もともと押井守という人の世界観や価値観が好きで、
アヴァロンと云う作品にも高い評価を下しているオレという人間じゃなくても、この作品はきっと面白い。
もっとも、万人に受ける読み物などそう在るわけはなく、そう言う意味でもこれが癖の無い作品だとはまず言い難い。
故に星四つ。
しかし押井好きにはお薦めです。
BLOOD THE LAST VAMPIRE Digital Master Version [DVD]
すごい、すごい、吃驚した。
アニメよりも実写よりも、よりリアルで大嘘なこの作品。
時間が短すぎて物足りない気もするがこれ以上の説明もドラマも要らない。
ぜひ、観てほしい作品です。
血は何よりも物語る、です。
英語の使い方、日本語の入れ方。すばらしい、の一言です。
BLOOD THE LAST VAMPIRE [DVD]
良い所
・寺田克也の絵が滑らかに動いてるのが凄い。
・工藤さんの演技が予想以上に良かった。
・切り詰めたシナリオ。無駄が無い。
悪い所
・シナリオを切り詰めすぎたせいか、物足りない人がいるかも。
・まぁグロめなところ。子供は見ちゃ駄目です。
まとめ
・上質なアニメーション。この話の中で全てを語っているわけではなく、
自身で考えて補完する所がある。
一本のアニメとしては短い作品だけど、濃い映像や内容は買いに値する。
やるドラ ポータブル BLOOD THE LAST VAMPIRE
SIREN1と同様、かなり人を選ぶゲームだと思います。
その原因はB.S.S。PS2版下巻では、シナリオによっては選択肢無しに終わります(笑
psp版では「フローチャート」によってフラグ等の確認が出来、
コンプリートに向けて少しずつ進めていけるとおもいます。
ただ、本ゲームの最大の問題点は「PS2→PSP」による劣化面。
○シーンの編集(CERO12設定による)
不自然なズーム、不自然な暗転。
PS2から入っていない人は「I.Gの割にアニメーションがショボイ」
PS2から入った人は「編集のせいで台無し」
と思われるかもしれません。
○ブロックノイズ
所々目につきます。但し、暗転時に多いので我慢の出来る所ではあります。
それでも、TV版よりキャラデザやストーリーは秀逸なのでおすすめします。
但し、以下の人にはお勧めしません。
○ノベルゲーを想像している人 ←昔の難解ADV系です。
○I.Gだし・・・。 ← PS2版の方がおすすめです。
獣たちの夜―BLOOD THE LAST VAMPIRE (角川ホラー文庫)
バンパイヤと関わってしまった、高校生を主人公とした話。
主人公の高校生と主人公の友人たちが、バンパイヤに狙われながらも、その謎に挑戦していきます。それに、謎の刑事、謎の組織、謎の女子高生たちが、絡んでいきます。
バンパイヤ物によくあるアクション主体の話ではなく、「バンパイヤとは何なのか」が中心のテーマであると思います。
話もスピーディーで、謎解きの面でも十分面白いですが、バンパイヤの起源、死体処理の薀蓄、生物学、ヨーロッパの歴史等、読みどころ満載です。
数少ないアクションシーンも、女子高生が日本刀で、バンパイヤと戦うという、ちょっとマニアックなところが、また良かったです。
この値段で、この分量、内容なら、お得だと思います。