憎しみもなにもかも (ライムブックス ク 1-10)
ボウ・ストリート・シリーズの第2作「憎しみもなにもかも 」です。
今度の主役は治安判事のロス。
堅物の彼が惹かれた相手は、治安判事補佐官に応募してきた美貌の女性ソフィ。危険を伴うこの職をロスは断るが、彼女は自分が女性ひとりで生きていくためにはこの職につかねばならないと強く希望し、メイド長を兼ねてこの職に採用される。
会った瞬間から彼女に惹かれるロスは誠実で家庭的な仕事ぶりに彼女への思いを募らせていく。
が、ソフィにはロスへの疑念の気持ちがあった。
「あなたは私の弟に何をしたの・・・?」
だが、居あおうなくロスにひかれるソフィ。
二人の思いは重なり合い・・・・
ロスは40歳、ソフィは28歳。どちらも恋愛で悲しい思いを経験しており、大人の恋ですが・・・
お互いを求め合う熱情は若者のよう!
特にロス。「ボウ・ストリートの修道士」という呼び名が宙に浮かんじゃうくらいスゴイです。
仕事に対してものすごい情熱であたる人は恋愛もすごいのね。
こんなに愛されるソフィがうらやましいです。
登場人物の中で大好きなのがロスの祖父のロバート。
歯に絹きせぬ物言いで周囲を圧倒しますが(さすがロスの祖父!)
自分の昔の恋人の孫に当たるソフィをたいそう気にってくれた様子。
二人の仲を後押ししてくれます・・・
この後の二人の様子は次回作で十分堪能できますのでお楽しみに〜
とてもステキな夫婦になってますよ!
主役たちの年齢が高い大人の物語のせいか、ボウストリートシリーズ一番のお気に入りです!