マイ・メリー・メイビー―connected with 43years ago… (JIVE CHARACTER NOVELS)
My Merry Maybeプレイ時残った一つの謎。
あのとき船の中で何がおこったのか?について書かれています。
ライカのマスター笠木拓人とはどういう人物であったのか?皆さん色々な考えをお持ちでしょうが、この本を読めばきっと考えを改められると思います。
また、結城みさおについてもやや言及されています。
My Merry MayとMy Merry Maybeにはまった人はぜひ読んでください。
『レプリス』と『人間』それについてもう一度考えてみませんか?
My Merry May with be
有機生命体レプリスである『レゥ』を中心としたストーリー。
My Merry MayとMy Merry Maybe 同封させたソフト。それに今回は+αのシナリオを組み込んでいる。
KIDお得意の通常キャラクターを攻略すればトゥルーシナリオが発生するタイプで、My Merry May beを真に楽しむならMy Merry Mayの攻略は必須。感情移入度が全く変わります。元作は完全に別個の作品として発売されたが、2本まとめても全く違和感の無い完成度、システム、シナリオには特筆すべきものがあります。
シナリオ的にMy Merry Mayの場合は、主人公『レゥ』と、トゥルーシナリオ以外はオマケ的なのが残念。My Merry May beでそれは少し解消されたものの、キャラによってシナリオのボリュームに若干差がある気がしました。しかしMy Merry May→My Merry May beへのシナリオの収束は絶品で、この作品は2作収録で最初から発売すべきだったと思えるほど。溜まりに溜まった複線が一気に消化される感じです。
声優陣では『レゥ』役の松岡由貴さんに尽きます。百聞は一見にしかず。このキャラにはこの人しか考えられないほどはまっています。
最後にこのwith beの為に収録された+αの部分ですが、こればかりは嫌な予感が当たってしまった部分。やはりキャラの演技(録音?)に本作とのズレが見られます。しかし本作中ではテキストでしか表現されていなかった部分が映像化されていますので、それは納得出来る部分ではあります。この部分は新規シナリオではありませんので、それを期待している人は注意して下さい。
KIDには名作が他にもありますが、この作品もそれらと同等の作品ですので、まだ未プレイの方は是非。
My Merry May with be (2800コレクション)
キャラ設定は「腐れ縁の悪友」、「女好きだけど根は良いやつ」的なベタな設定、主人公も色々と周りに翻弄されすぎで苛々が募ります。要するに頼りなくて、ヘタレです。会話内容も現実世界なら絶対にこうはならないようなひどくぎこちないもので、少々見る眼が冷たくなりました。
いかにストーリーが良くとも、その他の盛り上げ要因、引き込み要因が劣るので、物語の本来の面白さを十分に堪能する前に心的飽和してしまった感を受けました。さらに、面白くなってくるところ、つまり本題に入っていくまでの時間が長すぎて、その時点でもかなり読み進める気が減退してしまいます。
文章は一人称視点で描かれており、それに関しては問題は無いのですが、如何せん、文章が稚拙に過ぎます。あまり読み物をしない人ならともかく、ちゃんとしたハードカバーや活字のみの本を読む人にとっては、この文章に耐えられない人もいるのではないでしょうか。
このゲームはかなりの高評価を受けています。しかし、ただただ褒めるだけでは考え方としてあまりにも盲目的に過ぎるので、あえて酷評とさせていただきました。実際私自身も、そこまで手放しで愛でられるほど面白いとは思わなかったので。
好評のほうは、廉価版ではないほうのレビューにたくさん載っているのでここでは割愛させていただきます。
世界観の設定や物語は良かったのに、その他の点でその長所を台無しにしてしまう非常に惜しい作品だと思います。ですが、この廉価版、「費用対効果」という点で見れば、万々歳ではあるのですが。
My Marry May with be(限定版)
今は亡きKIDの名作(僕の中では)
選択肢の多さになぜか昔のゲームを感じる。
ストーリーは哲学的で、ある意味ギャルゲーらしくないストーリー。
すべてが丸く収まらないところが当時の流行を思い出させる。
心に残る音楽と、胸が詰まるストーリーが売りの二作が一つになり、
二作を繋ぐブリッジストーリーと後日談が追加された本作。
二作やりきった最後に見る後日談は決してすっきりと終わる内容ではないですが、
この作品のまとめにはふさわしかったと思います。
個人的に続編を出して欲しいシリーズ。
最後にシステム面の話をすると、あまり移植がうまくないのか動作がやや重く、
特にスキップはオリジナルと比べるとかなり遅い。
後しょうがないことかもしれないけど、ムービーの解像度が9:4のため、
画面の両端が切れて流れる。出来れば工夫してほしかった。
僕だけかもしれないけど、両端の切れているムービーを見るとなんか現実に引き戻される。