きっと忘れない [DVD]
俳優もいいのがでてるし、主題歌はマドンナだし、もっと日本で話題になっても良かったけど、数日で公開が終わってしまった。というのも、話はとくに目新しくない青春モノ。でも、きっと忘れない。
Something To Remember
全盛期に比べてややセールス不振に陥っていた彼女が「TAKE A BOW」の大ヒットを受けて発表した往年のバラード集大作。デビュー当時でこそ「CRAZY FOR YOU」のようなよくありがちな作品を歌っていたものの、自身でペンを振るうようになってからといもの「LIVE TO TELL」などに代表される彼女ならではの独特、かつ突拍子もないコード進行を持つバラードを多数生み出した。ノスタルジックの極みとも言える真の意味で「沁みる」バラード群は物事の酸いも甘いも分かり始めた大人へのカタルシスのようでもある。決してテクニック的に優れたシンガーではないが、心で歌うことによってそれがきちんとリスナーに届くことを証明するに十分な作品。王道DAVID FOSTERと組んだ(←なぜだ???)「YOU'LL SEE」「ONE MORE CHANCE」は百歩譲ったとしても寒くて仕方がないが、表題曲「SOMETHING TO REMEMBER」や「THIS USED TO BE MY PLAYGROUND」のクオリティは圧巻。メロディだけでなく、その歌詞の良さも堪能するためにはやはり国内盤がお勧め。(勿論、帰国子女や語学が堪能な方は余計なボーナストラックが収録されていない輸入盤をどうぞ!)
誕生
この二枚組アルバムでは、なんといっても、アルバムタイトルにもなっている誕生だろう。この誕生という曲を作り出すために、二十代の全ての体験があったと思えるほど。
十代の頃、シェリーで、“何時になれば俺は這い上がれるだろう/何処に行けば俺は辿り着けるだろう” と歌ったのに対し、
“俺の時計の針がちょうど午前0時をさした”という、新たな決意を込めた歌詞から始まるこの誕生で
“俺はクールにこの街に生まれた/俺は祈りの言葉なんか忘れちまった/俺はきっと まだまともにやれるはずさ/街中の飢えた叫び声に立ち向かいながら//俺は走り続ける/叫び続ける/求め続けるさ/俺の生きる意味を”と歌った。そして、
“忘れないで強く生きる事の意味を/探している答えなんかないかもしれない/何一つ確かなものなど見つからなくても/心の弱さに負けないように立ち向かうんだ”とメッセージを送る。
この10分にも及ぶロックは、自分のファン、息子、そして、自分自身に出したシェリーの答えである。
ちなみに、アルバム誕生の曲がプレイされてるライブCD、約束の日二作品もお薦め。FIRE、誕生、また、誕生の曲じゃないが、太陽の破片、I.LOVE.YOUなど素晴らしい。
きっと忘れない [DVD]
ハーバードの大学生活&同居というシチュレーションだけが魅力で観たけれど、意外となかなか・・・良い。B・フレイザーがハーバード生なんてコメディー?とか思っちゃうけど生意気に優等生らしいよ。。このストーリーでもポイントとなっている「アスベストで人か死ぬ」事実が米国ではこんな前から映画で使われるほどの話題だったとは衝撃。うん、びっくりだぁ。