Innuendo
アルバム全てが孤独で苦しく哀しい。
タイトルのイニュエンドウとは道化師の名前のひとつだそうだ。
生きること全てが道化のようなものであるということか。
ヴォーカルのフレディが死を意識した時、
本当に自分の内面からわきあがる曲を歌っている。
商業主義でなく、魂の唱を。
そこに結成当時の若さゆえの魂の叫びのようなアルバムと
同種のエッセンスを感じる仕上がりになっている。
音楽性がどうだこうだとは論じる比較論じることは私にはできないが、
クイーンの新しいファンの方がクイーンを手軽に知る為には
「グレイテストヒット」の次に「ライブキラーズ」、
その次に本作を勧める。
Live Killers
音源について良し悪しがコメントされてますが、そもそもライヴ音源とはこのような生々しさを表現できることが良いのではないでしょうか? それも好みなのでしょうかね? 私は音源よりも彼らの技術や表現力の高さに感動しました。
Greatest Hits
ロックンロール界のKING、「QUEEN」。
フレディーマーキュリー亡き今でも、彼らの作り出した曲全ては、永遠に古く感じることのなく音楽の歴史の中に行き続けるだろう。
フレディーマーキュリーのカリスマ性、独創的ファッション、作曲の素晴らしさ、演奏能力の高さ、全てにおいて完璧。
ライブに関しても聴ける、見せるショーである。
●お勧め●
このアルバムは彼らの初のBESTアルバムで全世界でGreatest Hitsを記録したベストセラーでもある。殆どの曲が全英トップ20に入っている。
これを含めてGreatest Hitsは3枚あるので全てを抑えていればQueenを知る近道になる。
彼らの歌さえ歌えれば、言葉が通じなくても世界どこに行っても誰とでも友達になれてしまうと思う。
Made in Heaven
このアルバムが発売された当初は「死人で稼ぐとは不謹慎な金の亡者共め!」
と思い、手を出さなかったのですが、1曲ラジオで偶然聞く機会があり、
残ったメンバーの丹念な手作業的なアレンジにフレディへの愛を感じ、
発売した事に現在は感謝してます。
グレイテスト・ヒッツ
いきなり脳天直撃の「ボヘミアン~」に始まり全18曲、最初から最後まで飛ばして聴いていい曲など見あたらない、これぞまさにベストの名にふさわしい1枚と言っていいでしょう。彼らお得意のオペラ的な曲はもちろん、ゴスペルの要素を取り入れた「愛にすべてを」、ファンキーな名曲「地獄へ道づれ」、プロスポーツの応援歌ではもはや定番の「ウィ・ウィル・ロック・ユー」「伝説のチャンピオン」。小品ながら名曲の「懐かしのラヴァー・ボーイ」、日本のファンに向けられた「手をとりあって」が収録されているのも嬉しい! 彼らの音楽的多様性と娯楽性が詰め込まれた珠玉のベスト版です。
クイーンに関しては、様々なコンピ版がたくさん出ていて、ベストといってもどれを聴いたらいいかわからないという初心者の方は、まずは何を置いてもこの1枚を聴くべきでしょう。
そしてさらに深く聴きこみたい人には、他の方も書いていたように、ロック史に残る名盤「オペラ座の夜」がオススメ。もっと重厚なのをお望みの方は「クイーンII」、彼らの音楽的多様性を楽しむなら「ジャズ」、フレディ晩年の研ぎ澄まされた美声を味わいたいなら「イニュエンドゥ」を聴いてほしい。
そのころには、もうアナタもクイーンの虜になっている…はず?