JINKI:EXTEND コンプリート・エディション(1) (電撃コミックスEX)
今作はJINKI:EXTENDの1〜7話、単行本5巻の巻末にある「血続の証明」が収録されてます。
単行本との変更点は本のサイズと話の冒頭(1〜2ページ)がカラーな所です。
あとは前作のJINKI-真説-コンプリート・エディションと同様に描き下ろしの3つ折りミニポスター(エロい)が付いてます。
シナリオの加筆などはないので単行本を持ってる方は微妙に感じるかと思います。
ただ全巻応募特典(“SECRET”COLLECTIONの新規イラスト追加版)があるのでファンである自分には買う以外の選択肢はありません(笑)。
特典の応募方法(1、2巻の応募券と3巻の応募用紙が必要)を見る限り今シリーズは3巻までしか発売されない感じですね、JINKI:EXTEND22話以降の話は現在連載中のリレイションで徐々に明かされていくのかな?。
単行本所持してる方々には不満が残る内容かもしれません(値段的にも)、コレクター品として もしくは応募特典の為に買うというのなら善いかもしれません。
※とあるシーンの真偽は不明のまま(グレーゾーンどころか限りなく黒に近いんですけどね)、PCゲームや今巻のミニポスターの絵を見れば一目瞭然ですが(涙)、個人的には暈したままで善いと思う(願)。
綱島志朗画集 -ROAD-
「ジンキシリーズ」で知られる漫画家・綱島志朗さんの2冊目となる画集が遂に発売。
とは言っても前に出た画集は『ジンキエクステンド』のアニメ化に際して作られた薄くて内容が偏った物だったので画集らしい画集としてはコレが初だと考えて問題無いと思います。
収録内容は『ジンキ』『オリハルコン・レイカル』『ライフ・エラーズ』『紫色のクオリア』と言った綱島作品を中心に数少ない版権イラストやサイトのトップ絵まで多岐に渡って収められている一方、「ベストセレクト集」と銘打っているだけに全てのイラストが収められている訳ではないので注意が必要です。
最新シリーズの『リレイション』や『Re:VISION』に関する物は皆無と言って良いでしょう。
しかしながら巻末のインデックスページには其々のイラストに綱島さんの一言コメントも添えられておりファンの目から見ても満足度の高い画集に仕上がっているのでオススメです。
ジンキ・エクステンド ~リレイション~ 4 (ドラゴンコミックスエイジ つ 1-2-4)
今巻では人機同士の白熱した戦闘シーンといった要素は感じない、敵の“王様ゲーム”みたいな能力のルールに縛られてるのが一因。
全体的にコメディな感じですが個人的にはとても面白かったです。
新シリーズになってから裸体の描写が多くなりました、
今巻では“王様ゲーム”のよって主要な女性キャラが全裸になったりと素晴らしい展開が満載です(笑)。
結構 際どい描写があるので色々と心配になりました(苦笑)。
とあるシーン(エルニィとの件)は笑い所なんだと思いますが自分はエロ目線でしか見れませんでした、っていうか今巻はサービスシーンだらけでもう成年マンガで出せば善いんじゃない?と思う。
次巻は「黄坂ルイ」が登場するっぽいので色々と先が気になります、「さつき」のように暗めなシナリオになるのだろうか。
JINKI:EXTEND コンプリート・エディション(2) (電撃コミックスEX)
ジンキ・エクステンドの8話〜16話+番外編と、お馴染みの4コマ(多分こちらは初出)を収録。前巻と同じく、加筆は無く、一部の話始にカラーページと巻頭にポスター有。因みに次が最終巻。
多分これら完全版を揃える方の大半が、オビの応募券→ミニ画集目的かと思われますが、それにしても、相変わらず、一巻一巻が、とにかく、高い。自分みたいな再読ユーザーなら尚更。代わりに、数ヶ月前発売した綱島氏画集を買った方が随分安く着くのではないか?と今気付きました。
ミニ画集到達まで凡そ5000円かかりますが、内500円はミニ画集応募時の代金。揃えるので十分高いのだから金取るなよ!と激しくツッコミたいのは自分だけでしょうか?
肝心の内容は、まあ、エクステンドだけで話の完結は愚か一区切りもないので、PCゲームも併せた方がいいかもしれません。というかPCゲームだけでいいかもしれません(主人公という要素が加わるので多少話が変わりますが)。
と、若干批判ばかりになりましたが、それなら買わなければいいだけのこと。それでも買ってしまうのは……性なんでしょうね。明らかにコアユーザー向けですが、復習がてらにでもどぞ。
紫色のクオリア (電撃文庫)
『紫色のクオリア』です。クオリアとは哲学用語です。本文にも記述があるので説明は省略。
雑誌掲載だったらしい単発短編と、その続編ともいうべき中編、とエピローグという構成です。この本一冊で読み切りです。
短編は、キャラ紹介的なエピであり、形としては上手くまとまっていて良いのですが、特にこれといったインパクトはあまり無かったと思います。こういう傾向の方が好み、という向きもあるでしょうけど。
中編からが、本作の本領発揮です。
さほどの描写もなく淡々と思考実験を繰り返すのですが、なんか退屈っぽいかなーと思っている間に量子論による分岐とループにだんだん引き込まれました。
SFでよくある平行世界、シュレディンガーの猫を上手く料理していたと思います。
SFであり、哲学でもあるのですが、どっちも素人であってもライトノベル作品として全く問題なく読めます。読みやすさという観点からいうと軽いけど、内容はしっかりしていた感じです。
ちょっと百合っぽく感じるかもしれませんし、キャラが中学生っぽく見えなかったり、中編における汎用型が最強すぎるとかありますが、単発ライトノベルの良作といえます。
★5