ZARAというブランドへの職業的な興味から日経の広告を見てすぐ書店で入手したのですが、読むにつれZARAという特定のブランドのことを忘れ、日本の多くの企業が忘れているのはこういうことでは?と気づかされる一冊でした。
使われている比喩がセックスであったり、固いビジネスの本を読みなれた方には抵抗があるかもしれませんが、人類史上最も豊かに物と情報が手に入り、個人が自由な選択をできる今という時代に、その商品やサービスを選んでもらうためには何が必要か、を著者の「ZARA」での経験や、他の「セクシー・カンパニー(アップル、とスターバックスがよく取り上げられています)」の例を挙げながら、「官能」という人間的な要素を中心に提案しています。著者が語りかけるように、頭ではなく心で、この本の内容を感じると、きっと、なるほど、と思っていただけるところがあるのではないかな。
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