ミシシッピーの田舎町で殺人事件が起きた夜に、バージル・ティップス(シドニー・ポワチエ)が通りかかり、駅で乗り換えの列車を待っていたときに、黒人だというだけの理由で逮捕される。バージルはフィラデルフィアの殺人課の刑事だった。 警察署長のギレスピー(ロッド・スタイガー)はバージルと反目しあいながらもコンビを組んで犯人逮捕にこぎつける。署長の誤認逮捕やバージルの合理的で緻密な捜査、黒人に対するあからさまな蔑視の風潮、バージルをおそう白人グループの暴力等を織りこんで、サスペンスをはらみつつストーリーは興味深く展開する。 冷静で毅然としたシドニー・ポワチエもいいが、ロッド・スタイガーの演技が卓抜している。レイ・チャールスの歌もいい。南部の暑苦しい夜と閉ざされた田舎町の雰囲気をもりあげている。
いきなり南部の差別社会に放り込まれた、黒人警部のサバイバル的ヒューマン・バラード。 四面楚歌の、見てる方が胃の痛くなる設定だったが、めげることなく足とハートで事件を紐解いていくこのドラマの根底には、紛れもなく正統派サスペンスのDNAが継承されている。
こちらの本は「秋の犯罪撲滅スペシャル」「歳末特別警戒スペシャル」及び「踊る大捜査線THE MOVIE」の3つのストーリーの小説版です。今更読んでも・・・と思うかもしれませんが、本として読むとやはり映像版には無い心の動きなども描写されているため奥や裏がわかります。 映像版から多少アレンジがされていますがスムーズにかつテンポよく読めますので「踊る~」ファンは一度読んで見てください。やっぱり青島刑事の「事件は会議室で起きてない。現場で起きてるんだ!」のセリフは小説になっても光り輝いてます
「夜の大捜査線」と「続・夜の大捜査線」の過去に発売されたレコード 盤のオリジナル・サウンドトラック2枚を一枚にしたCDです。 レコード盤では入っていなかった映画の劇中音(台詞)がスコアの間に 入っております。映画の雰囲気が味わえるようになってますよ。 作曲はジャズの大御所、クインシー・ジョーンズなのでどちらもジャズ を活かしたスコアとなってます。「夜の大捜査線」はいかにもアメリカ 南部の雰囲気が漂うタイトルで唸るような歌い方のレイ・チャールズが 歌ってます。その迫力に聞き惚れてしまいました。続編の「続・夜の大 捜査線」は小気味良いトランペットの緊張感溢れるオーケストラ編成の 粋なジャズのタイトルとなっております。本当は第3弾もありますが、 第3弾の「夜の大捜査線/霧のストレンジャー」は作曲がギル・メレ なのでここはクインシー作品と言う事での2作品となってます。
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