この度はどうもありがとうございました。とても満足しております。また、ご縁がございましたら宜しくお願いいたします。
中島らも、桐野夏生、東野圭吾など有名作家の短編小説がたっぷり30編入っているのでお得な感じです。一編、一編に異なる雰囲気があって飽きる事なく一気に読んでしまいました。超短編ですが密度が濃いものだと思います。私は今までに読んだ事の無い作家の作品を読みだしたいと思った時に参考にしています。
9月の空という剣道クラブ青春ものをかつてお世話になった病院の待合室から持ってきてこそこそ読んだことがあり、どんな作家なのかと思っていました。
肝臓が悪いらしい。 もしこの本に書いてあるデータなどがほんとうなら、肝硬変から肝がん一直線で、もうすぐ何度か手術することになるでしょうね。 最後は肝がんが転移して死ぬでしょう。節制すればあと20年ぐらいはOKかも。しかしこの本に書かれていることから考えると、 アルコールは絶っていないようなので、わたしが主治医ならすぐ、再生細胞を使うとか、肝移植とか、最先端の生化学的な治療とか勧めますね。 脳はしっかりしている方のようです。
感想
この本に書いてあるように、無頼で一人だけひかげで我慢して付き合いだけは人一倍の生き方が事実なら、壮絶というか下手ばかり打つ生きざまで、ずいぶん損をしたんだろうなあと思わせます。貯金はないんじゃないでしょうか。
深沢七郎と同じ。成功したのはいいが、あっという間に絶壁の頂点で、後ろから突き落とされた経験もあるようだし。
配偶者はおられるのでしょうか? そういえば一度カップルでどこかでお見かけしたような…そういう思いを持たせる書き方。
この作家の文章には、劇画的な躍動感があると思って読んでいたら、劇画の原作とかシナリオとか手当たり次第に何でも書いている人らしく、乱造している作品の数に驚きます。そういえばスポ−ツ紙に競馬とか連載をしていて、キオスクでもときどき買いますね。
芥川賞とか直木賞の受賞作家には二種類あって、大企業の宣伝やマスコミに露出して莫大な収入を得ている人もいれば、いじめられて蹴り入れられて没落している人もいますね。この作家は、うまいことやろうとして失敗。それをある程度正直に書いてあると思う。
人生の深い意味を知るためにも、お勧めします。もちろん読んでおもしろいです。エンタメとしても価値あり。
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