映画を見た人も、見ていない人でも楽しめる1枚。ジョイ・ディヴィジョンのカヴァー曲や、ラムスタインといった選曲、さすがプロデューサーとしても活躍しているトレント・レズナー!サントラの最初と最後を飾るデヴィッド・ボウイーの曲がこの映画の持つミステリアスな雰囲気をあらわしている。
80年代後半、彼らのアルバムは擦り切れる程聞いた。 本当に夢中になっていたが、CROSS ROAD辺りから急速に興味が薄れた。 そして、聞かない時期もあったが、B'zが日本語詞を付け、 TOKIO、近畿キッズ、V6、の三チームで唄ったチャリティーソングの原曲が聞きたかったのでクラッシュを買ってみたら いきなり1曲目のイッツマイライフにやられた。彼らの素晴らしさを再認識させられた。
その後、バウンスにもややはまったが前作でまた興味が薄れた。 しかしながら、自分は彼らと共に成長して来た。 お互いに年齢を重ねた上での率直な感想→今回のアルバムは凄く良い。
昔、ボンジョヴィ好きだった40前後の人に是非聴いてもらいたい。 昔とは違った良さが絶対見つかる筈です。
…微妙でした 豚の行進とか好きな自分には物足りない気がして…
でも、 今日(ついさっき!)このCDはヤバい!と気づきました 今までは最後のオリジナルにしか耳が行ってなかった自分。 しかし他のリミックスを初めて大真面目に聞いてみて、そして、六曲目…
あれ!?えぇっ?!てなりました。何このサッパリ感は! 驚いてひっくり返りました 三回全曲リピートしたくらい 感動してレビューまで書く…
1から5曲目までのどちらかといったら混沌とした大胆に分解された抽象的な?リミックス群、
その後… 一呼吸おいて入るオリジナルのナイフの様に尖ったシンプルなギター…!曲云々以前に、この6曲目に入る瞬間がたまらない! 今までの混沌が切り裂かれます! もう気持ちよすぎです! スッキリサッパリしました! ヤバい!ぎゃーっ!わーっ(笑)
是非聴くときは全トラック通しで。ある日急に何か見つけます。 この曲順もトレントの計算でしょうか…やられた すげぇドラッグ…もう1回リピート…
時に品位なきまでに辛らつな言辞を繰り出しつつ、それが映画に対する深い愛情ゆえのムチであることを強く感じさせる合評集「ファビュラス・バーカー・ボーイズの映画欠席裁判」シリーズを私は愛読してきました。昨2007年にその「ファビュラス」シリーズの完結が宣言されてしまって以来、あの爽快な評論がもう読めないのかと哀しい思いをしていました。
しかし合評こそ終結したとはいえ、柳下毅一郎が(そしておそらく共著者であった町山 智浩も)映画への愛ある鞭打ちをやめたわけではなかったようです。本書「シネマ・ハント」は「ハリウッドがつまらなくなった101の理由」という副題の指し示すところを、相変わらずの辛口で指摘しています。
「シックス・デイ」の論評の核は主演俳優シュワルツェネッガーの「実存的不安との戦い」です。
「トータル・リコール」や「ラスト・アクション・ヒーロー」、「トゥルー・ライズ」など、シュワルツェネッガーはクローン/オリジナル、シミュラークル/シミュレーションという「P.K.ディック的」テーマを好んで選んできたことを踏まえ、「人生がうつろな偽者に思われ、本当の自分がどこかにいるように感じている」と、シュワルツェネッガーの居場所のなさを愛惜を込めるかのように記します。
「アイデンティティ」と「閉ざされた森」をあわせて論じた章も秀逸です。「どんでん返しにつぐどんでん返しは、たしかに観客を驚かす。だが、本来どんでん返しとは張りめぐらせた伏線をすべて回収して唯一無二の『真相』を見せるからこそ意味があるのではなかったか」。
私自身も昨今のハリウッド映画の「驚かし」には、一義的には楽しめているとはいえ、どこか不具合を感じないではいませんでした。しかし柳下のようにその不具合感のきたるところを明確/的確に指摘する言葉を持ち合わせていませんでした。
彼の論を読むと、映画の奥行きがずっと増す気がします。
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