懐かしい戦前からのヒット曲がたくさん収録されています。 「蒲田行進曲」にはじまり、加賀美さんの案内によって「愛染かつら」の世界へと進み、のちに夫婦になった霧島昇とミス・コロムビアの「旅の夜風」などを堪能したあと、李香蘭と長谷川一夫の名作映画「白蘭の歌」の主題歌、そして渡辺はま子と霧島昇が掛け合いで歌う「蘇州夜曲」なぞを聴いてしまえるという極めて「おいしい」想い出の音盤です。 小学生から百とせの大人の方にも娯しめる大層ステキなアルバムですヨ。
エノケンの「洒落男」や二村定一らの「私の青空」なんて懐かしい曲が入って居るのは宜しう御座居ますれど、全体に新人さんの歌声が多いので何やら「明治・大正の流行り歌」を聴いて居るやうな気分に十分に浸れませぬ。 とはいへ、松原操さんの「真白き富士の嶺」とか「道頓堀行進曲」、「ゴンドラの唄」、「籠の鳥」といふ名曲が収録されて居ります故、一応ヨシと致しませう。 それでも尚、私は「懐メロはオリジナル原盤で聴くべし」と言ひたう御座居ますが.....。
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