私は奥華子さんのファンでこの本を買いました。
中の作品はどれも素晴らしいです。
興味があれば読んでみたほうがいいと思います。
家庭教師をしたことがある人、必読です。読みながら「これは私とあの子のことではないの?」と何度も思いました。家庭教師って不思議ですよね。学校の先生よりも親よりも、ある面では親友よりも深い部分でつながれることがあるんですよね。生徒である彼女よりは世の中を知っていて大人であるはずだけれど、一方では一人前とはいえない自分、というのがよく描かれていたと思います。ストーリーとしてはいささか非現実というか、少々「つくられた物語」的なところもありましたが、生徒のリコの気持ちに沿って物語を読みすすめると、最後のクライマックス、本当に情景が迫ってきて感動しました。
正直、このレビューと主演の伊東美咲のドラマ「サプリ」を見て,
全く期待していませんでしたが、以外に良くてびっくりしました。
この映画は、一人の女性の生きていくという苦悩や苦しみとともに愛や性、
そして真の愛について描かれたものだと思います。
佐藤浩一演じる兄は、昔の日本男児を彷彿させる人物で、私の観た感じで
は、決して嫁(伊東美咲)を愛しているのではなく、彼女の体と”嫁”という
彼女の役割を愛しているのではないかという感じがしました。
これに対し弟(仲村トオル)はただ彼女の彼女自身を愛している。そしてヒ
ロインも,次第に弟の愛を必要とする。
それを阻むのは真実の愛があるか否かではなく、
兄や義母、ひいては周りの人々の世間体やモラルや
倫理といった様々な”立場”が非常に大きい。
私個人はこの作品のテーマも内容も非常に有意義
なものであると思います。
ただし、この映画を作品として見るためには、まず
数多くあるラブシーンを脱ぐ・濡れ場という風に捉
えるのではなく、夫婦だけど性欲だけのセックスと
不倫相手になる弟との愛の形のセックス。どちらが
本当に”正”なのかを考えながら観る必要があると
思います
最後に何人かの方がこのレビューで「青い目」と
言われたのに、次に映る瞳が茶色だという指摘をさ
れてありましたが、私個人としては、あのシーンは
ロシア(=外国=青い瞳)の血を引き継ぐ「外人」
に対する差別や牽制を示したもので、実際にヒロインの
目が青いかどうかはあまり関係ないものだと思います。
P.Sこの作品は夜中に観るといい映画と感じやすい
かもしれませんね。
年の差の恋はすごいと思いました。でも、もっと発展させたら面白いかなとおもったので 星4つです。
私は幸運にも、この本の出版後すぐに谷村志穂さんの講演を聞く機会がありました。そこで彼女はこう言っていました。「この本はお腹の中に子供がいたときにとても静かに書いた本です。本当は私は何が書きたいんだろう、と思って書きました」と。その言葉にとても興味を持ち読みました。帯のコピーの「わたしたち自分で強くなるしかないんだよ」が表しているように、自分と向き合う本でした。今、自分と向きあって葛藤している最中の自分にぴったりの本でした。とてもよかった。
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