ブギーシリーズとソウルドロップに密接にリンクしている場所でのお話し。 正直、トリックはトリックと言えない代物だと思ったが、 推理やトリックはおまけでしかないと思えば、ある程度満足出来る。 2人の少女が友情を温めている様を描いたお話しだと思えば良い。 始めからそのつもりで読めば、星4つをつけても良いんじゃないかなーと思ったり思わなかったり。 そんな感じです。はい。
シャーロック・ホームズ以来、アームチェア・デティクティヴの世界には様々な名探偵が登場してきた。ホームズとそのライバルたちと銘打ってシリーズで翻訳されたものもあるくらい、名探偵が綺羅星のように集うこのテーマに、新たな新星がひとつ! 正真正銘、本物の安楽椅子探偵、これこそエスプリの粋を極めた探偵といわずしてなんだろう。 だって、口を利く安楽椅子、ご本人こそが探偵なんだから。戦前の上海で使われていたらしい骨董物の緑のビロードのシート。その素性もなぞにみち、自らのルーツ探しをしたがっている椅子は、小学5年の衛くんが、誕生日のプレゼントにゲーム機を買っていいよとお母さんに言われて、もらった2万8千円でアンティークショップで買ってきたもの。 ジャンル的にはジュブナイルだけど、筋金入りのミステリファンには、息抜きに喜んでもらえるものに仕上がっている。 僕的には、北村薫の名作「空飛ぶ馬」を思い浮かべてしまった。
発売前ですが、放送当時に参加した者の意見です!
過去の作品では、不具合や辻褄が合っていない事も有りましたが、この作品はパッケージが『作家お二人』から、『安楽椅子探偵』に代わり、同様に中身も一新!伏線が恐ろしくあってます!
それにも関わらず過去の作品中、最高の最低正解率を誇る内容です!。相変わらず難易度は高いです!
ミステリ作品は『見る』『読む』だけでなく、『参加する』楽しさを満喫出来る作品だけにお勧めの1本です。じっくり何度も何度も鑑賞して真犯人を当ててください!!
05年07月の単行本,07年12月のノベルスを経て文庫化.全7編の連作短編ミステリです.
『腕貫』とは,テレビなどでよく見る事務員さんらの袖を覆う汚れ防止のためのカバー.
本作は,その腕貫の似合う市役所職員(らしい?)が探偵役を務める内容となっています.
さてこちら,区切るならば現場を見ずに推理をする『安楽椅子探偵』が近そうですが,
よくあるそれらとは少し異なり,探偵はほとんど顔を出さず,積極的にも関わりません.
各編とも大学生やサラリーマンなど,それぞれの物語とトラブルや疑問を抱える人が居て,
そんな彼らの近くにいつの間にか現れ,その隙間を埋めるためのヒントをチラリと出すだけ.
そして問題は一応の解決を見せるのですが,具体的にその後までが描かれることはありません.
また正直なところ,作中の情報だけで探偵が語る『真相』に辿り着くのは難しいのですが,
理詰めで語られる終盤は,「確かにそうだった」と納得させられる気持ちのよさがあります.
扱われる事件も大掛かりなものから日常の謎,そしてゾッとしそうなものとバラエティに富み,
他にも話運びの巧さや,編を跨いで場所や人が繋がる仕掛けなどは些細ながらも楽しくなります.
本格推理の旗手お二人の作ったRPGドラマというので心躍らせて見ました。感想は・・・文句なく面白い!!!解決篇が長くて「引っ張る」感はありますが、役者さんのテンポも楽しく、質が高く、近年になく楽しめました。じっくり時間をかけてみたい作品です。犯人は…お二人の「ロジックでたどり着かないと意味がない」という言葉どおりには・・・いきませんでした!!2でも挑戦するぞ!
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