実相寺昭雄、市川崑、清水崇、清水厚、豊島圭介、松尾すずき、天野喜孝、山下淳弘、西川美和、山口雄大という10人の監督のラインナップを見るだけでも贅沢で、作品ごとの好き嫌いはあると思いますが何とも言い難いミステリアスな雰囲気で、それぞれの持ち味が生きていると思います。
以下、個人的に印象に残った作品の感想を簡単に綴りたいと思います。
第1夜 作品全体を彩るのは官能。小泉今日子が色っぽい。
第3夜 さすが「呪怨」の清水崇監督作とあって怖いです。特に、漱石が子供を捨てに行く恐怖の演出の上手さ。また、ほのかな笑いでオチとするのは絶妙。
第6夜 面白いと言えば本作が一番かな。強烈なダンスと2ちゃんねる用語の連発。そして、セリフは全て英語!! 松尾スズキの世界観とやりたい事をつぎ込んだセンシティブな笑いと痛快なオチ。
第9夜 監督 緒川たまきを徹底的に美しく撮るカメラワーク(着物から覗くカカトがエロい)と対照的なピエール瀧の落差が面白い。これも短編で「女神のかかと」という作品を撮っている西川美和監督は『足フェチ』なのかもね。(笑)
第10夜 「地獄甲子園」「魁!! クロマティ高校」の山口雄大監督だからブッ飛んだ映画になると期待と心配が混ざった気持ちで観ましたが、怒濤の爆笑、いや、面白かったです。鼻はブタになるは、屁はこくはの下品さ炸裂。ある意味オイシイ役ではあるけど、本上まなみの役者根性は立派だしチャーミングでした。
副題が示す「おいしい女たち」とは、まさに筆者が現在の筆者になるための血となり、肉となった「食物」ではないか。読後はそんな印象が強く残った。 いや、決して暑い午後に西瓜を貪り食う風景を、直接的に描いているわけではない。しかし、食い散らかされた西瓜に集まる無数の蟻を見せられたほうが、よほどその情景を色濃く感じさせる。 そしてまた、男が描くのはいつも「情」ではなく「景」なのだと、改めて性差を思った。
本書には著者が昭和初期の子供時代から偏愛してきた文学・映画などについて綴った文章が収められている。どの文章にも艶があり、間然するところがない。実のところ、テレビ番組のディレクターという通俗的なイメージしか私は久世光彦に対して持っていなかったため、これほど上手い文章を書く作家だったとはこれまで知らずにいたのだ。自分の迂闊なアンテナを恥じた次第。
久世光彦は言葉にとことんまで拘る作家だった。このことに関して、「解説」で川本三郎はこう説明している。
《ぎりぎりのところで、久世光彦を、そうした平俗さから救っているのは、言葉、日本語に対するストイックなまでのこだわりである。久世光彦には、感じに対する、マニアックなまでの愛着がある。その言葉への感受性が、久世光彦を、異端という名の凡庸からへだてている。》
例えば、「鉄路のほとり」では久坂葉子の名前にある「葉」の字に対し「頑迷な浪漫主義」を感じ、「朧絵師の死」では「熄」という漢字に対して鮮やかな想像力を掻き立ててくれ、そして「女の紅差し指」では向田邦子がかつて好んで使った古い日本語が次第に失なわれていく現状を憂える。この3篇は特にすばらしかった。
また、「人攫いの午後 ヴィスコンティの男たち」や「消えた狂女たち 保名狂乱」からは、今ではすでに失われてしまった街の風景が淡い靄の中で描かれている。戦後間もない昭和の雰囲気が匂い立ってくるようだった。
没後何年たってもフォロワーもファンも減らない向田さんの
素の姿を横で見ていた、久世さんによるエッセイ。
向田さんのたたずまい、生きかたが
あまりにも素敵で、格好よくて可愛くて切なくて
女性だけど、抱きしめてあげたくなります。
完璧にみえる憧れの向田さんの、違う姿を
垣間見れて楽しく拝読しました。
自身も作家である久世さんの文章も美しい素敵な本です。
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