おもちゃ箱系のエレクトロニカ、ラウンジ系、エキゾチック系、逆回転系(?)など、細野氏のバラエティーに富んだ音楽性が楽しめる作品に仕上がっています。不思議で静かな異国情緒を漂わせた曲が多いです。楽器の音のバリエーションも耳を楽しませてくれます。本当の意味での無国籍な音楽と言えましょう。OMNI SIGHT SEEINGやSWING SLOWが好きな人に特にお薦めです。
ネットワークゲーム上の仮想世界と現実世界を舞台にしたサイコサスペンス。
物質的には豊かな社会でありながら、精神的には空虚な現代人の病理と心のあり方をテーマとした、割りとストレートな内容。読み切りなので全体的にテンポは良く、飽きずに最後まで読める。
ただ、現代人の「現実感の喪失」を描く舞台として「バーチャルリアリティ」というゲーム空間を持ってきた所はありがちで、ストーリー展開にも特にこれと言った意外性が無く、独創性はイマイチ。
読んでも損は無いが、一度読めば十分という感じ。
3巻で完結のこの物語はとてもよくまとまっていていました。1巻を買ったときはあまりのグロさに一瞬、引きましたが読むことをやめることはできず、後日2巻3巻と注文。話も絵もとても上手です。たくさんの人に読んでほしい。
ネット連載の単行本化、一冊分の隔週連載に続く第三の挑戦。 しかし掲載誌は、以前五号で休刊して連載全部最終回にして読者の腰を抜かせた雑誌の後継だ。油断はならない。 この真っ当な才能を楽しむには、雑誌も元気に売れてなくてはならない。そのへんも含めて、この連載で作者がどこまで行けるのか楽しみたい。 ところで、同社の雑誌に載った本作の広告は、物語冒頭に登場した「感染者」がチンコ丸出しで商店街を彷徨うシーンだった。女の子の読者も多いだろうに・・・いいのか^^;
米国同様、経済危機と環境問題の打開策として、わが国でもグリーン・ニューディールへの期待は高い。とはいえ、これまでの麻生政権では予算規模も小さく、また将来ビジョンもないという、迫力を欠いたものだった。こうした状況に対し、日本がとるべきグリーン・ニューディールとはどういうものなのか、4人の有識者らによってまとめられたものが、本書である。
執筆者のうちでも、注目されるのは、民主党衆議院議員で緑の成長戦略調査会事務総長の筒井信隆氏による「雇用250万人を目指す日本版グリーン・ニューディール構想」というタイトルの章だ。ネクストキャビネットの農林水産大臣だったこともあり、単純な自然エネルギー普及政策ではなく、農業と連携した地方の発展やコンパクトシティの開発といったことにまで目を配るなど、地域経済にまで目が届く内容となっている。民主党は先の総選挙を通じて政権交代を実現させており、あらためて本書に示されたような日本版グリーン・ニューディールの実現に、期待が持たれることになる。この他、北海道大学公共政策大学院教授の吉田文和氏が持続可能な社会の構築の必要性を、環境エネルギー政策研究所所長の飯田哲也氏が海外の動向と日本との比較を、未来バンク理事長の田中優氏が身近な問題としてのグリーン・ニューディールをそれぞれ語っている。
国内外では多くの識者が、自然エネルギー産業は自動車産業を追い抜くと予測している。このことに限らず、本気でグローバルな低炭素経済・低炭素社会を想定し、そこにわが国の位置づけを考える時代が来ている。
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