実はあまり期待しないで見たんですが、キップはむちゃくちゃ可愛いくてカッコいいし、トップレーサーを演じるティル・シュワイガー(ノッキン・オン・ヘブンズ・ドアに出ていた)もこれまたいい。第一線を離れた元天才レーサーが若手天才レーサーの当て馬として現役復帰する複雑な心情と、それでも昔の自分を見るような彼の苦悩を理解し支えていく様子、と思えばその半面で激しく揺れ動く恋模様。レースシーンはド迫力だし、なんか興奮しているうちに終わってしまいました。いろんな楽しみがつまっているのに疲れず爽やかなんで、また見たくなります。レースの裏側もわかって、レースに何の興味がない人でもF1が好きになるんではないでしょうか。
低迷していたスタローンが当時成金状態のハーリン監督と組み、見事アクション俳優として復活した作品。山岳というかなり広大な舞台設定となるため、下手な監督がやると間延びして仕方ない難しい題材を力技でまとめあげたハーリン監督の面目躍如たる出来となっている。ただ、この作品とにかくやたら人が死ぬ。暴力描写に容赦のないハーリンらしい。それと全編オールロケと銘打っていたが、明らかに合成のシーンとスタジオ撮影のシーンがあるじゃないか。まあいいけど。これで調子に乗ったハーリンは次作以降超大作を次々とコケさせてる大コケ監督に。スタローンも本作が純粋なアクションスターとしては最後の作品だろう。
よくあるテロリストもの風の話ですが,舞台を山にすることで趣の変化を狙っている作品です。 なんと言っても圧巻は冒頭の遭難救助シーン。オーバーハングした崖にスタローンが腕だけで平然とぶら下がるシーンを始め,大迫力映像の連続,カメラワークも冴え渡っています。・・・でもこれだけなんですよね,この映画の良いとこって。特撮は良いのもありますが,全体としてはレベル低いのが多いし,セットばればれのシーンも多い。ハーリン監督の演出はテンポ悪く,ストーリーも間延びしている・・・映画としての評価は☆2個ですが,冒頭シーンにプラス☆1個を捧げます。 でも冒頭シーンのためだけに払ってもいい金額かな?
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