先日本屋でこの本を見つけ、その表紙の美しさに、内容をよく知らぬまま1・2巻同時購入しました。2巻の帯に「殺人者か、英雄か。」と書かれており、勝手に「グロテスクで人の心の奥深くまで踏み込んだ内容か」と想像していましたが、読んでみるとそうでもなかったようです。
確かに人によってはグロテスクという表現も含みますが、それほどではありません。
また、内容について言及しますと、正直言って私はあまり、楽しめませんでした。求めていたものの相違からかもしれませんが…。
まず、勇者のキャラが薄い(彼の名もあとになってようやくわかるほどです)。勇者は"勇者"のくせに殺しをしません。それはなぜか?その理由も書かれていますが、勇者が信念を突き通すものとしては甘いような気がします。
また、勇者のキャラが立っていない分魔王のキャラはしっかりしています。魔王はこれまで、殺すことにちっとも罪悪感を覚えず、人でもモンスターでも殺してきましたが、それが勇者との出会いで考え方に変化が起こり、やがては恋(と言っても魔王の完全な片思いですが)に発展します。ですが、私にはその流れも唐突すぎるように思われました。
1巻後半から勇者の右腕となる男や、仲間である少女(彼女は2巻から)も登場しますが、…ごめんなさい。私には、彼らが「話の流れ上、こうしたら面白い」という設定から作られたようなキャラクターにしか感じられませんでした。それぞれ個々に、ちゃんと「性格」はあるのですが、ありきたりでいまいち、という感じです。
なので、ストーリーを重視する方にはこの漫画はあまりおすすめできません。
絵はきれいなので、「絵がきれいならそれでいい」という人は買って損をしないかもしれません。
散々言ってますが、一度読む程度ならそれなりに面白い作品です。
表紙だけで購入を考えている方は、ぜひ一度、すでに購入している友人や知人などから借りてみたりして、作品に目を通してからのほうがいいと思われます。
うん。きゅんきゅんくる!っていうよりも、面白かった。
なんとなく、展開が似ているものもあったけど、笑い飛ばせたからいいかな。
堀田さん目当てだったけれど、
他の方の作品もよかったです。
学園モノがやっぱり多かったかな。
ただ、本屋さんだとオビがブリブリしすぎてて買いづらい。。
もうちょっとシンプルでいいのに。
そこが★1コ減らした要因かな。
ストーリーは切なくて優しくて大好きなんですが、
戦闘シーンが分かりづらくて読みにくかったです。
あと、シリアスな場面でいきなりギャグが入るのがあまり好きではありません。
この巻では特に「あれっ、私どこか読み飛ばしたかな?」
と思うくらい、唐突に訳の分からないギャグシーンが始まりました。
一応全巻所持していますが、クロスになってからは買うのを躊躇うようになりました。
絵はとても綺麗です。
…と、言いたいところですが、月刊誌になってから雑さが目立つようになりました。
細かいところ(特に小さいコマの人の顔)が崩壊していたりします。
ストーリーもクロスになってから単調になってしまいました。
この巻では、恐らく物語を通して一位二位を争うような見せ場がある…はずなのですが、
いまいち盛り上がりません。構想不足がみえみえで、読んでて悲しくなります。
月刊誌に移したのが間違いとしか言いようがありません。
初期の作家さんの熱意に敬意を示して、☆3つをつけさせてもらいますが、
正直、買うことを勧める気にはなれません。
始めと終わりはすこしシリアスな話ですが、
途中で勇者とシーラが、回復魔法を覚える明るい話があります。
無印1巻に勇者が言った話がここでやっと出ました。
この話でシーラが思いやりの心を自覚してきたため
どんどん優しい女の子になってってるみたいで凄い良かったです。
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