個人的趣味で言うのなら、貴志祐介の作品の中で一番のお気に入りは『ISOLA』なのだが、 気持ち悪さと恐ろしさでは、この『黒い家』に敵う作品はまずないだろう。
『ISOLA』『クリムゾンの迷宮』と貴志祐介の作品には名作が多いが、 恐ろしいけれどもどこか現実味に欠けるゆえに、純粋に物語にのめり込むことができたこれらと違って、 『黒い家』の恐ろしさで特筆すべきは、現実に起こり得そうなリアリティ。
ネタばれになるので、ここではあまり言及しないが、犯人の造形がこれまた不気味。 下手をしたら隣に住んでいてもおかしくない普遍性と、それとは真逆の常軌を逸した思考。 これを読んでから、深夜のオフィスで一人残業するのが恐ろしくなってしまった。
日常と隣り合わせの惨劇といい、金銭に絡む人間の醜さといい、 宮部みゆきの『火車』に相通ずる怖さがある。 社会派小説の金字塔として、この2冊を超えるものはなかなか出てこない。
星は3つです。 最終作なのに、お粗末感が拭えません。 お金の問題もあってか、作り込みの浅さが目立ちます。たとえば脇を固めるキャラクター達が不自然なほどに無口であることや、ハヤトと加賀のバトルに的を絞っているにしては、ハヤトの側の描き方が唐突に超人扱いであることなど。わずか1年でZEROとは別人になるのは、安易に強敵としての役割を担わされているからでしょうか。 加賀が無意識に己の限界と決めてしまっている、過去の自分を乗り越える物語ならば、そのプロセスが最も重視されるべきではなかったでしょうか。 別にハヤトが完全無欠になる必要性はありません。 スタンフォードのファンにはあまり好ましくない急展開もあり、そのあたりCDドラマにも手を出しておられるファンには、賛否の分かれることでしょう。 そしてなにより、私自身が残念でならないことがあります。 「加賀、おまえ何時からそんなに弱くなったんだ」
約70年前に発行され、粗悪な紙に印刷されたパルプマガジンが現代の技術によって、信じられないほど凄い書物になっています。キャプテンフューチャーファンならこれは手元に置いとくべきでしょう。なんとカバーが硬い!。
90%以上の値引率を不審に思って調べたら、同じメーカーの時計を扱うサイトでの価格はせいぜい2万円(同じクォーツ時計)程度でした。 http://www.salvatoremarra.com/index.html (Salvatore Marra(サルバトーレ マーラ)オフィシャルサイト)
こちらに掲載されている商品はありませんでしたが、10万を超える参考価格は眉唾物だと思います。
ただ上記のサイトに掲載された商品に比べれば安いようですし、参考価格は無視して他の情報から判断して、気に入ったなら購入すればいいと思います。
主人公キャプテン・フューチャーが個性的な三人の仲間と共に太陽系で起こる様々な怪事件を解決していくSFの一つの頂点。 今日の様々なSF小説や映画等に多くの影響を与えてきたことを肌で感じることが出来る作品である。 また、表紙と挿絵を漫画家・鶴田謙二が担当していて、鶴田さんの絵が物語りにとてもマッチしている。 SFに興味がある、SFが好きな人は読んで損の無い小説である。
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