最近の警察ものとは異なり、その点では評価できる。
ただ、やや未消化というか、登場人物の深みを描ききれなかったように思う。
是非、もう1シーズン頑張って作って、人物を掘り下げていって欲しい。
安易なシリーズ化はしないで欲しい。
堂場さんのシリーズ物は読みごたえがありとても面白いです。他にも読もうと思います。
本書は一話完結のストーリーだと思う。ラストがそうだったから・・・
鳴沢シリーズの出来がよかったので、本書を読んでみたが、ラストは後味が悪いものだった。出来は平凡だと思う。次回作に期待する。
陸上は本来、自分の記録の更新をめざすものです。けれども、世界の中で日本にしかない駅伝はチームが強調される特異なジャンルであり、特に箱根駅伝は、チームや母校のために頑張る姿が感動を呼び人気を博しています。そんな箱根駅伝に学連選抜はあまりしっくりこないと思われがちですが、ここに一つの答えがありました。
自分の記録のために集められたメンバーが、やがてチームの勝利をめざして走る時大きな力を出し始める。最後まで自分にこだわっていた山城がある事をきっかけに初めて他人のために走り、限界を超えた走りへと脱皮する・・・
ジョイスにも似た秒単位での感情の描写が臨場感を煽り先を読むのがもどかしいほどです。
「すごい!」と思い、「満点だ」と思いながら読み進みました。
「次はどうなるの」とワクワクしながら、読むのを止められませんでした。
犯人が分かるまでは…
犯人が分かってからは「こいつ、バカじゃないの?」と感じてしまい、共感出来ませんでした。
「失踪した野崎さんからも迷惑がられたんじゃないの?」なんていう気持ちも持ちました。
「惜しい」という読後感です。
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