江原啓之さんのことはテレビで何度か見ていて、目をつむって守護霊の声を聞いたりして変わった人だなと思ったり、胡散臭いなと思ったりしていたけれどもその背景にはこのような理論があることに読んで気づき非常に感銘を受けました。
率直な感想としては説得力がある。「善意」「悪意」「大我」「小我」、そして魂の話、輪廻転生。非常に文語的な言葉の数々だけれどもそれをわかりやすい言葉に置き換えて、また例え話をだしてうまく説明するなどとても親切な本でした。江原さんの伝えたいという想いが伝わってきました。
実践することは非常に難しいことだと思う。でも今自分は江原さんが書いたように行動したいと思ってる。100%完璧な人なんていない(江原さんも書いている)。だからこの本も100%完璧な本ではない。でも悩んでいる人、苦しんでいる人が読めば必ず人生のヒントがもらえると思う。ぜひ一読していただきたい。
「殺人動機とは何なのだろうか。そのことを考えながら書いた」(著者)
人気作家が殺された。なかなか明らかにならない動機。
次第に明らかになる事件の真相。かつての悲劇が殺人の動機となったのか。
とにかく、レビューなどは読まずにまずは読んでみるべき。たったひとつの殺人事件を巡り新たな事実が判明する度に、二転三転する事件の「真実」。読み進めるたびに、読者も事件の真相に迫っていくが・・・最後は唖然とするほど見事。
犯人、刑事の手記の掲載という形で進んでいくストーリー展開。これも読み終わってみれば必然的に選ばれた手法だった。うまい、の一言。
ミステリー好きにはたまらない、世界がぐるりと回転するような読書体験ができる、よく練られたストーリー。秀逸な舞台設定。タイトルの付け方も本当にうまい。「悪意」の本当の意味を知ったとき、それまで意識していた分かりやすい「悪意」をはるかに超えた、空恐ろしい「人間の業」というものが感じられる。
小説ならではの楽しみを堪能できる、絶対おすすめの一冊。
ポール・ニューマンが、渋くてかっこよかった。もう一度見たいと思っていた作品なので、DVD化は嬉しいです。
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