作家 広岡達三氏の随筆(あえてエッセイとは評さない)といしいひさいち氏の4コママンガ、お手伝いさんの書評から構成されており、凝った作りになっています。
広岡氏の書いたという随筆は、マンガに比べると切れ味に欠ける印象ですが、これが分量としては一番の割合を占めるので、いい加減飽きてきます。
この作りも「ホン!」に続いて2冊目なので、もういいかと。
漫画のアニメ化は「単に原作を動画にすればよい」というものではない。
アニメであるがゆえの「間」や「テンポ」を与えつつ、原作の世界をどれだけ忠実でありながら、エンターテイメントとしての質を高められるか。
言い換えるなら「漫画は読者のペースで読むもの」だが「アニメは一方的にテンポを押し付けてくるもの」である。 一方的なものにどれだけ鑑賞者を引き込むか。 それは容易ではない。
では、本作はどうだろう。
「見事に山田くん」である。
もう、これ以上は望めないくらい山田くんである。 それでいて、映画としての完成度も高い。
冒頭の「披露宴のシーン」を視るだけでも、わかると思うが、ボブスレーからはじまり、ボートや昔話やカタツムリまで盛り沢山だが、背景には仲人の挨拶が「妥協なく仲人の挨拶のまま」流れ続ける。
神業である。
とかなんとか、偉そうに書き立てたが、とりあえず難しく考えずに御覧いただきたい。
とにかく「山田くんの馴染みやすさ」が「質の高い映画」に仕上がっている。
朝日新聞に掲載されている4コマまんがを纏めた本。 アニメの「ののちゃん」が好きだったので、このマンガを買ってみました♪ かなり分厚いので読み応え十分でしたっ! 内容も日常的要素が含まれていて十分面白かったです。 絵が淡々として味のある感じです。 キャラクターも独特でヨイまんがでしたっ♪ 又アニメ版やって欲しいですっ
福田・麻生が辿った運命について、まるで'09年の総選挙の結果が分かってから描かれているようで、今(2009年の9月です。)読むと正直つまんないんですが、初出はずっと前なんですよね。どうやら時代は被災地画伯の後を追いかけているようです。
そういえば、別の本では、小沢総理(←ここは違っちゃってますが…)が前原一派の離反の報告を受ける、なんていうシーンもありました。これからそんな風になるんでしょうか?
それにしても、画伯のコイズミに対する罵倒ぶりは徹底していますが、麻生に対して、なんかこう暖かい視線を感じるのは何故なんでしょう? あまりに哀れでかわいそうに見えるんでしょうかね。
敵も味方も民間人も、緊迫感はまるでなし。 せせこましくてあほらしい、どこをとってもひさいち節全開の戦争四コマ。 絵柄や切り口がこの数年丸くなった気がして少々淋しい気もするけれど、 やっぱり読むと笑っちゃう。それもセリフを声に出して。
四コマを描くために生まれて来たんじゃなかろうか、この人。
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