渡辺ペコさんのファンです。いつもクールで繊細なお話がこの号で読めてよかったです。水沢悦子さん、「花のズボラ飯」「ヤコとポコ」両方の連載はさぞかし忙しいだろうと思いますが頑張ってください。付録の「花めくりカレンダー」もとってもかわいかったです。癒されましたよ。 もっと! Vol.3 2013年 08月号 [雑誌] 関連情報
もっと! Vol.4 2013年11月号 (増刊Eleganceイブ)
ここの所、各社から出されている季刊ベースの実験的漫画雑誌の一つ。 商品説明欄の錚々たる漫画家陣を御覧になって、ピンと来た方には文句無くお薦めです。 女性の作家陣が多いのは女性誌増刊だから当たり前とは言え、男性が読んでも面白い作品が目白押しです。 特に本号はスタジオ・ジブリと提携し、ジブリ製作陣のドキュメンタリーを監督した砂田麻美氏のインタビューを始め、漫画家陣の作品へのリスペクト(と一部妄執)溢れるイラスト、トリビュート漫画が多数掲載されており、ジブリ、該当漫画家双方のファンの方にはお薦めです。 個人的に面白かった作品。・花沢健吾氏「鉄と蕗の薹」:猫の主観漫画。飄々としているが本の少し死の影が薫る。・磯谷有紀氏「恋と病熱」:今よりもっと少子化が進んだ世界。父親が違う3姉妹が実母を訪ねる。・衿沢世衣子氏「新月を左に旋回」2話掲載。梟の精が一般家庭に同居。天敵カラスの精登場。・施川ユウキ氏「サナギさん」:復活。哲学的屁理屈4コマ。・阿部共実氏「ちーちゃんはちょっと足りない」:ちーちゃんの描写が無垢な存在では済まないのが良い。・石井光太氏・作、内水融氏・画「コールド・ケース coldcase」:未解決事件を扱う特番に執念を燃やすアウトローTVプロデューサー・上葛(かみくず)を主役とした作品。次号が楽しみ。・さと氏「空に咲く白い花」:思春期の少女が宙に浮く症候群が流行っている世界。百合とちょっと不思議SFの読後感の良い合体作。・西田東氏「ころす人たち」:占領先で孤児の少年と兵士の美談では済まない腹に響く交流を描いた異色の戦争物。・天堂きりん氏「ココチ」:本号で一番エロチックな作品。恋を恋と認めるより先に体の関係をもってしまった女の子の心情を一見クールに。・伊藤潤二氏「大地の子」:6頁のショート奇想ホラー。・榎本俊二氏「榎本俊二のカリスマ育児」:子供ももう6年生と幼稚園年長組。 他の連載&掲載作も… 本誌開始時の目玉、久住昌之氏・作、水沢悦子氏・画「花のズボラ飯」 水沢氏単独の「ヤコとポコ」 カラスヤサトシ氏のホラーとルポ漫画の2本立て きづきあきら氏+サトウナンキ氏「暁の明星」 三島衛里子氏「私立ブルジョワ学院女子高等部・外部生物語」 雁須磨子氏「こくごの時間」 伊藤七つ生氏「ゼロ式」 青木俊直氏「海風レイル」 も読み飛ばせませんでした。 本誌新人賞『赤いりんご賞・出身漫画家も3名、4作掲載。 ・よるのなおこ氏「君 始メテ 開ク」 ・陸野二二夫氏「ほんの少しだけ‾Just a little」 「エラ呼吸適合手術」 ・田口愛美氏「レターズ」 もっと! Vol.4 2013年11月号 (増刊Eleganceイブ) 関連情報