和牛商法の詐欺事件に関しての取材記録として読めます。 今の時代に、記者魂なるものが残っているものだと思わされました。 取材記録なので、被害者側にも、加害者側にも、深く立ち入らず、ある種、俯瞰した見方で書かれているのは、記者としての力量なのかもしれません。 記者が書く記事。という位置づけであるならば、十分な内容ですが、おそらく、掲載されている以上の緻密な情報がまだあるような気もします。裁判記録を読むよりも、事件に入りやすいのは事実ですが、再発防止というスタンスを取るならば、緻密に事件の背後関係を書いてもよかったかと思います。まあ、出版する以上、ある程度のところまでしか踏み込めない事情はわかりますが、 登場する自分たちの、血なまぐささみたいなものは感じられません。様々な経緯や背後関係があり、そこに金が絡んでいる上、確実に人間の生臭さというものは存在します。そこを書ききれない、もしくは、書かなかったのは、取材記録というものとして、出版したからなのかもしれません。 和牛詐欺 人を騙す犯罪はなぜなくならないのか 関連情報
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