森見登美彦 商品

森見登美彦 恋文の技術 (ポプラ文庫)

個人的な森見作品の評価としては、彼の作品を読んで何かを得るということはない(不思議と、何かを得たような気持にはなるが)。しかし、面白いしあたたかい気持ちになる。なので、1秒たりとも人生に無駄な時間のない人は読むべきではないが、何となく時間を持て余しているという人は是非読んでみるとよいかと思います。この本では、(自分が読んだ中では)今までになく、手紙で話が進んでいくという不思議な設定ですが、読み進めるのに苦労を強いられることはなく、ひたすらに守田一郎の破天荒さに乗っかって読んでいけます。読み終わった後は、何となくすっきりした気持ちになり、これから自分も頑張るか!と、何となくそんな気にさせてくれるものでした。 恋文の技術 (ポプラ文庫) 関連情報

森見登美彦 鴨川ホルモー(韓国本)

何を期待して読むかによって評価は割れると思いますが、非常に楽しく通読できました。著者の独特な言い回しや、小ネタが笑わせてくれます。京都百万遍界隈や京大生の生態を知っている人にとっては、あまりにリアルでドキュメンタリーのようにすら感じられるかもしれませんが、反対に言えば、そうした知識がない読者は置いてけぼりになってしまうわけで、その点内輪受けと言われても仕方ない面はあります。続編も読みたいなと思わせるいい読後感の青春小説です。 鴨川ホルモー(韓国本) 関連情報

森見登美彦 有頂天家族 (The Eccentric Family) 第二巻 (vol.2) [DVD]

下鴨一家が総お目見えする「母と雷神様」。夷川の金閣、銀閣、海星(声だけだが)も初めて顔見せ。各キャラクターの位置付けが見えてくる。見所は、蛙になった井戸の底の矢二郎の振る舞いの可愛らしさ、黒服の王子に化けた母のあでやかさ、下鴨神社のきざはしで、雷を恐れる母の下に集まった(井戸に籠った矢二郎を除く)息子3人の中心で家族を束ねる母の偉大さだろう。本シリーズは下鴨一家に留まらず、赤玉先生や弁天も疑似家族あるいは家族を求める孤独者として「家族にかかわる思いの織り物」となっていくのだが、そのベースが語られている、シリーズの要になる大切な回だ。第三話「薬師坊の奥座敷」は、五山の送り火を毎年のごとく空から楽しむために、矢三郎が薬師坊から「空飛ぶ奥座敷」を借りようとするが、薬師坊はそれを弁天に譲ってしまっていたので、弁天に借りに行く話。京都の町屋の奥が不思議なことに海辺に繋がっていて、弁天はそこでクジラの背に乗ったり尾を引っ張って空に持ち上げようとしたりして遊んでいる。原作者:森見先生がどんな絵になるかと期待していたシーンがこれだ。何でも持っていて、何でもできる、勝手気ままに面白可笑しく過ごしている弁天の、それでも満たされていない悲しさが、このあたりから漂って来始める。原作者:森見登美彦とキャラクター原案:久米田康治による作家対談ではキャラクター作りの苦労、声が付くことのドキドキ感が語られる。このアニメのPVはどうも作品が全話完成した後で作られたもののようで、印象の強い場面が次々と現れて実にドキドキさせられる。第二話のキャストコメンタリーは矢三郎役の櫻井孝宏さんリードの下、母役の「井上喜久子17歳、おいおい」が下鴨母への愛を語る。スタッフコメンタリーでは森見先生、吉原監督、堀川プロデューサー、武井プロデューサーの4人が、OPテーマの選定理由、下鴨母のポニーテール姿はバカボンママと言われているとか、お気に入りのキャラ、作家とアニメ監督のスタンスや役割の違いや、森見先生が一つの言葉が書きたかったことから文章が流れ出し絵になり音が付いていって森見先生がそれを気に入るといった不思議な縁が興味深い。ジャケットはビリアード場で矢三郎お嬢様と矢四郎坊ちゃんの前に立ちポーズを決める黒服の王子:下鴨母。満腹である。いやー、美味かった。 有頂天家族 (The Eccentric Family) 第二巻 (vol.2) [DVD] 関連情報

森見登美彦 夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)

惹きつけるタイトル。工夫され尽くした構成。漱石を思わせる滑稽味あふれる文体。諧謔に満ちた文章。洒落た会話。でも、この小説の面白さを味わうのは、若い者に任せておけばよかった。「しまった」私は年寄りなので、読書にあてる残り時間がそうは多くないのである。目の15センチほど前には、居ない蚊も飛んでいる。そういえば「太陽の塔」と言う同じ作者の本を読んで同じ思いをしたことも思い出した。そのくらい、惚けているのである。 夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫) 関連情報

森見登美彦 四畳半神話大系 コンプリート DVD-BOX (全11話, 300分) 森見登美彦 アニメ [DVD] [Import]

エピソードによってはサウンドの収録クオリティが低いように感じるなど、値段なりに感じる点もなくはないが、とにかくこの値段は安い。そして四畳半神話大系というアニメ作品のクオリティは言うまでもなくそれらなにもかもを吹き飛ばしてしまうレベルで素晴らしいから、さあ買おうかなとうじうじ悩んでいる人は今すぐ購入ボタンを押すべきだ。今すぐ購入ボタンを押すべきだ。 四畳半神話大系 コンプリート DVD-BOX (全11話, 300分) 森見登美彦 アニメ [DVD] [Import] 関連情報




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