1974年に初来日した折に、The Acesとの鉄壁のコンビネーションを見た人には、実は少し食い足りないかも知れない。しかし、このとき齢七十をこえるのである。しかも、グレッチのギターはさほど使っていなかっただろう事は明白で、ギルドの12弦ギターの方が遙かに響きが良く演奏を行っているのだ。 ライナーを書いている小出氏は、主催者がグレッチでの演奏を望んだこともある、という趣旨の事を書いているが、実際にはこれは大きなお世話だったかも知れない。 このライブを見ている筈なのだが、場所を記憶していなかった。なるほど、今は無き有楽町そごうの上にあった読売ホールだったのか。いや、ドラムのオディ・ペインを親爺と同じだなどと与太を飛ばしているお茶目なロックウッドの発言で会場で笑ってしまったのは覚えているのだが。 アニーズ・ブギ~ライヴ・イン・ジャパン1985 [DVD] 関連情報
デルマークのこのアルバムは、長年の愛聴盤で、一家に一枚とお勧めするアルバムだ。もちろん、1974年にはこのアルバムのメンバーがそのまま来日し、ブルースのライブアルバム史上、ほとんど最高傑作と言える「ブルース・ライブ」が残されているので、入手可能ならばそちらも併せてお勧めしたい。シカゴ・ブルースのバンドをやりたい人は、このアルバムとジミー・ロジャースの「シカゴ・バウンド」を教科書すると、間違いようがありません。 ステディ・ローリン・マン 関連情報
内容の素晴らしさは言うまでもないが、このライブに関わった中村とうよう氏の解説書1枚だけでは寂しい。何人かのライターの解説や、せめて歌詞くらい載せてくれればよかったのに。 ブルース・ライブ! ~コンプリート版~ 関連情報